ドウェイン・ジョンソン、ヴィン・ディーゼルとの確執語る 「投稿するべきではなかった」

 世界的人気を誇るカーアクション映画『ワイルド・スピード』。映画そのものの人気もさることながら、舞台裏での確執にも注目が集まるシリーズだ。その中心にいるのが、ドミニク・トレット役のヴィン・ディーゼルと、ルーク・ホブス役のドウェイン・ジョンソンである。

 きっかけは『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017年)の撮影中、ジョンソンがInstagramで男性共演者を「自立した男としての、またプロフェッショナルとしての自覚がない臆病者」と批判したこと。その対象がディーゼルだったとみられ、その後も二人の確執はメディアを通じて伝えられてきた(※投稿はすでに削除済み)。

 では、ジョンソンがSNSに不満をぶちまけた日、撮影現場では何があったのか? 米Vanity Fairの取材によると、彼は「特別なことはない、いつもどおりの日でした。最高の日ではなかったというだけ」と答えた。しかし、それでもジョンソンは「シェアすることを選んだ」と認めている(参照:Dwayne Johnson Lets Down His Guard | Vanity Fair)。

 結果として、自身にも「火の手が上がった」と言っているように、投稿は大きな話題を呼んだ。しかし、ジョンソンに後悔はないようである。なにしろ「興味深かったのは、スタッフの全員が、こっそり僕に感謝したりメッセージを送ってくれたような感じになった」とさえ言っているのだ。

 ただし、ジョンソンは「投稿するべきじゃなかった、あれは自分の信念に反することだから」とも言い添えた。いわく、「僕は嫌なことは公にしないようにしているんです。みなさんが知る必要のないことだから」。

 ところで投稿の後、ジョンソンのトレーラーではディーゼルとの「平和的な話し合い」が行われたといわれている。ただしジョンソンは、これについて「平和的というよりも、“明快な話し合い”だったと言いたい。これにより、僕たちという人間が正反対だということが明らかになりました。そして、そのままでいいとお互い同意したんです」と、説明。つまり、この問題はまさに棚上げとなっただけで、解決の兆しを見せていないのである。

 現在、ジョンソンは自らとディーゼルを比較して「哲学が違うし、映画ビジネスへのアプローチもまったく違う」と言っている。ジョンソンは自分自身の哲学について、「毎日仕事に行き、全員を等しくパートナーとして捉えること。スタジオもスタッフも、リストに名前が載っているかどうかに関わらず、全員が等しくパートナーなのだという敬意と謙虚さを持つこと」とも述べた。また、「常に大切なのは誠実であること。人の顔をじっと見て、その人の仕事を後押しすること」とも。すなわちジョンソンから見て、ディーゼルの哲学はそうではなかった、ということになろう。

 ちなみに2021年6月、ディーゼルはジョンソンとの確執について、「(ホブス役に)必要な演技を引き出すため、厳しい愛のムチをふるうのが僕のやり方だった」とコメント。シリーズに途中参入となったホブスを形づくるためには多大なる労力を要したと述べ、「フェデリコ・フェリーニ風ではないですが、自分の作品のパフォーマンスのためならなんでもします」と語っていた。

 このディーゼルの発言について、のちにジョンソンは「あれには笑った」と反応。今回も「あんなくだらないことに答えなくてもいいよな、とも思うけれど」と前置きしつつ、「要するに、僕はいろんな障害にぶつかってきたということ。彼とは違って、僕は演劇の出身じゃない。違うところで生まれ育ったし、文化も環境もまったく違います」と述べた。

 続けて、ジョンソンは「僕はどんなプロジェクトにも全力を尽くすし、もし片付けるべきことや対処すべきこと、気遣うべきことがあればきちんと対応します。シンプルな話です」と語り、自身の姿勢を強調。ディーゼルの発言については、改めて「大笑いしました。僕たちみんな大笑いだった。どこかでフェリーニも笑ってると思いますよ」と、皮肉を向けている。

 ホブスが『ワイルド・スピード』のメインシリーズに登場したのは、上述の『ICE BREAK』が最後。当時も、ジョンソンはディーゼルとの共演シーンがないことを条件に出演を引き受けたのだという。「面倒事は忘れたかったし、それが全員にとってベストだと思った」とはジョンソン自身の談である。なお、彼はメインシリーズへの今後の復帰について依然として否定している。

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