『ハイヒロ』IMPACTors 佐藤新、“目”で表現する二面性 黒幕の正体も明らかに

「生徒会長はこの俺だ!」
「僕が生徒会長になるんです」

 生徒会長の座を巡り、飛馬(浮所飛貴)と景樹(佐藤新)の争いが勃発した『ザ・ハイスクール ヒーローズ』(テレビ朝日系)第7話。IMPACTors(ジャニーズJr.)佐藤新の出演で、最終回に向けてさらなる盛り上がりを見せた。

 景樹を演じる佐藤は、本作でドラマ出演2回目となる。初出演は、2019年放送のドラマ『チート〜詐欺師の皆さん、ご注意ください〜』(読売テレビ・日本テレビ系)の第2話。詐欺事件の実行犯という、いわゆる悪役に挑戦していたのだが、その時の演技が印象深い。ジャニーズWESTの神山智洋演じる神谷が主犯だったため、佐藤はそこまで台詞数が多いわけではなかったが、ただ立っているだけで危うげな雰囲気を漂わせていた。正気のない目から、少し気だるそうな歩き方。ドラマ初出演にして、細部までこだわった役づくりをしていたことに驚かされた。

 そして、今回の『ザ・ハイスクール ヒーローズ』だ。本作で演じる景樹は学園内でも有名な不良生徒で、悪役オーラを出すのが上手い佐藤は、「学園防衛部」の前に立ちはだかるヒール的役割をしっかりと引き受けていた。

 しかし、景樹はただの不良生徒ではない。学園長(柳葉敏郎)から送られた魔人アプリにより真面目キャラに変貌を遂げ、新・生徒会長に就任することになるのだ。「校則守るなんて、どんだけ学園愛してんだよ」と嘲笑っていた彼が、髪をビシッと分け、ネクタイをしっかり締めるなんて……その姿は別人だ。

 アプリによって性格が変わってしまうという実は難しい役どころ。佐藤は、不良と優等生という“二面性”を見事に演じ分けていた。とくに、後半につれてどんどん洗脳されていく“目の演技”には、凄みを感じる。

 ちなみに、浮所飛貴と雄亮を演じる那須雄登、そして佐藤は同じオーディションを受けてジャニーズ入りした同期でもある。飛馬と景樹がトップの座を奪い合うアクションシーンは、“同期対決”でもあるというわけだ。浮所と那須とは別グループとして活動する佐藤がヒールとして戦う。その姿は感慨深いものがある。

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