『THE BATMAN』に『マトリックス4』も ワーナー・ブラザースの新作情報が続々発表

 8月23日から8月26日まで、アメリカ・ラスベガスで開催されている映画興行主向けのイベント「シネマコン」にて、ワーナー・ブラザースが自社スタジオ最新作についての最新情報を次々に発表した。プレゼンは約1時間にわたり、基本的にワーナーの国内劇場配給責任者であるジェフ・ゴールドスタインと国際配給の担当であるアンドリュー・クリップスによるビデオプレゼンテーションの形で進められた。

 まずはロバート・パティソン主演の『THE BATMAN―ザ・バットマンー』の新映像。Entertainment Weeklyによると、公開された動画は作品の新たなシーンが含まれているものの、主にマット・リーヴス監督とパティンソンが本作について語る映像で構成されていたようだ(参照:Matt Reeves wanted to make 'the most emotional Batman movie ever' with The Batman|Entertainment Weekly)。リーヴスはこの最新作が「これまでで最も感情的なバットマン映画」になることを約束。さらに、これまでのバットマン映画とは“根本的に異なる”と動画内でコメント。

 パティンソンは自身の演じる役について「何らかの理由で、バットマンは常に20世紀を代表するキャラクターとして一際存在感を放ってきました。それは多くの人がそれぞれの理由で、深くこのキャラに繋がりを感じているからだと思います」と語った。なお、新たに公開されたフッテージには、アルフレッド・ペニーワースを演じるアンディ・サーキスの姿や、パティンソンが敵を打ち負かす様子が映されたと同媒体は報道している。『THE BATMAN―ザ・バットマンー』は2022年春に日本公開予定だ。

 そして『マトリックス』第4作の正式タイトル、『The Matrix: Resurrections(原題)』と映像も公開された。タイトルに関してはすでに監督のラナ・ウォシャウスキーが作品スタッフに送ったギフトに「Matrix Resurrections」と記載があったことから噂されていた通りのものとなったようだ。「Resurrections」は“蘇り”を意味している。公開された映像は、主人公のネオことトーマス・A・アンダーソン(キアヌ・リーブス)がトリニティ(キャリー=アン・モス)と再会するシーン。さらに、そこには以前から登場が噂されていた“ヤング・モーフィアス”なる新キャラクターが映っていたようで、The Hollywood Reporterの報道によると、演じているのがヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世だったとのこと(参照:Warner Bros. Unveils First ‘Matrix 4’ Trailer, New Look at ‘The Batman’ at CinemaCon|The Hollywood Reporter)。彼はDC映画『アクアマン』でのブラックマンタ役として知られている。モーフィアスを演じたローレンス・フィッシュバーンは本作には戻ってこないようで、彼の意思を継ぐ存在なのかどうか、キャラクターの立ち位置が気になるところだ。本作は現時点で2021年12月22日、全米にて劇場&HBO Maxの同時公開予定となっている。

 そのほか、HBOオリジナルのクリミナルドラマシリーズ『ザ・ソプラノズ』の前日譚となる映画『The Many Saints of Newark(原題)』のオープニング映像や、クリント・イーストウッド最新作『Cry Macho(原題)』などの発表が続いた。『Cry Macho(原題)』のコーナーでは、本作の映像に加え、スティーヴン・スピルバーグやメリル・ストリープ、その他著名人によるコメントが収録された、イーストウッドのキャリアを振り返る動画が公開された。

■公開情報
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』
2022年春劇場公開
監督:マット・リーヴス
脚本:マット・リーヴス、マットソン・トムリン
出演:ロバート・パティンソン、コリン・ファレル、ポール・ダノ、ゾーイ・クラヴィッツ、ジョン・タトゥーロ、アンディ・サーキス、ジェフリー・ライトほか
配給:ワーナー・ブラザース
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