タイカ・ワイティティ、マーベル&DCで存在感 監督・俳優として活躍する稀有なキャリア

タイカ・ワイティティのマルチな活躍歴

 後に『スター・ウォーズ』のヒットを受け宇宙活劇映画ブームになると、『フラッシュ・ゴードン』の映画化権を持っていたプロデューサーのディノ・デ・ラウレンティスが映画化を始動。こうして生まれたのが1980年公開(日本公開は1981年)の『フラッシュ・ゴードン』です。この作品はクイーンがテーマ曲を担当していたり(「フラッシュのテーマ」)、『テッド』がリスペクトする映画としても有名です。かねてから映画化の噂があり、一時タイカ・ワイティティの手でアニメ映画化されると発表されました。しかし、ここにきてアニメ映画から実写映画にシフトしたと、このプロジェクトを担当するプロデューサー、ジョン・デイヴィスがCOLLIDER誌に明かしました(参照:Exclusive: Taika Waititi's Animated 'Flash Gordon' Movie Is Now Live-Action|COLLIDER)。ジョン・デイヴィスは映画『ジャングル・クルーズ』のプロデューサーですが、一連の『プレデター』映画も手がけており、次のプレデター映画は『Skull(原題)』というタイトルで、プレデターが初めて地球に来た時を描き女戦士と戦うと発表して、ジャンル映画ファンを興奮させました。この『Skull』に続くサプライズ発表です。

 『マイティ・ソー バトルロイヤル』の派手な宇宙観は80年版の『フラッシュ・ゴードン』に近いものがあるのでタイカ・ワイティティ監督は適任だと思います(これは楽しみ!)。先にも書いたように『フラッシュ・ゴードン』自体、『スター・ウォーズ』と“縁”がある作品ですが、タイカ・ワイティティは次の『スター・ウォーズ』の監督候補として名があがったり、また『マンダロリアン』にも深く関わっています。タイカ・ワイティティの活躍の舞台はMCU、DC、『スター・ウォーズ』まで広がっているのです。

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