ジム・ジャームッシュ特集上映のポスター&チラシビジュアル公開 デザインは大島依提亜
7月2日から7月22日の3週間限定で、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、アップリンク吉祥寺の4館で開催されるジム・ジャームッシュ監督の特集上映『JIM JARMUSCH Retrospective 2021』。本特集上映のポスター・チラシビジュアルが公開された。
インディペンデントシーンを牽引し、長年にわたり世界中の映画人たちから愛されリスペクトされてきたジャームッシュ監督。本特集上映では、1986年に日本で劇場公開された初期3部作『パーマネント・バケーション』『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』から最新作『デッド・ドント・ダイ』まで12作品を上映する。
今回、ポスタービジュアルとチラシビジュアルを新たにオリジナルで制作。ポスターは『ストレンジャー・ザン・パラダイス』をベースに、上映作品12作品のタイトルを配置。12作品分それぞれ違うデザインを施した。
デザイナーは、これまで『パターソン』『デッド・ドント・ダイ』などを手がけてきた、グラフィックデザイナーの大島依提亜。1986年の初期3部作『パーマネント・バケーション』、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』、『ダウン・バイ・ロー』の公開時のビジュアルにオマージュを捧げたデザインとなっている。チラシは各劇場で上映するタイトルのみ設置を予定している。
大島からはコメントも寄せられた。
大島依提亜 コメント
思い返せば、映画沼にどっぷり浸かるきっかけ(その作品に衝撃を受けて一時は監督を志していたほど)となった敬愛するジム・ジャームッシュ。
今回、幸運にもその作品が一堂に会する祭典に携わることになり、本来ならばビジュアルを一つ作れば良いところ、せっかくなので、12作品それぞれを新たにデザインしたいと自ら提言してしまった(墓穴)。
こうして、個々の作品を改めて見つめ直してみれば、脱獄もの、西部劇、殺陣、ヴァンパイア奇譚、ゾンビホラー……といった、ジャームッシュ作品の中に色々なジャンル映画が内包されていて、このレトロスペクティブを通して、映画自体を包括できるような多様性がある(なのでとてもお得)。
それでいて、“ジャームッシュ映画”という他ない、一つのジャンルとしてのオリジナリティが全作品を貫いているのがまたすごい。
かつての自分がそうであったように、その後の人生を大きく左右してしまうほどのガツンとしたジャームッシュ作品との遭遇をぜひ若い人に。
■公開情報
『JIM JARMUSCH Retrospective 2021』
7月2日(金)から7月22日(木)まで、新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷シネクイント、アップリンク吉祥寺にて3週間限定公開
<新宿武蔵野館にて上映>
『ダウン・バイ・ロー』
『デッドマン』
『コーヒー&シガレッツ』
『デッド・ドント・ダイ』
<ヒューマントラストシネマ有楽町にて上映>
『ストレンジャー・ザン・パラダイス』
『パターソン』
<渋谷シネクイントにて上映>(7月16日〜7月22日はホワイトシネクイントで上映)
『ミステリー・トレイン』
『ゴースト・ドッグ』
『ギミー・デンジャー』
<アップリンク吉祥寺にて上映>
『パーマネント・バケーション』
『ナイト・オン・ザ・プラネット』
『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』
公式サイト:https://longride.jp/jimjarmusch