『おかえりモネ』高田彪我、朝ドラデビューで注目集まる 月9での女装男子役からの成長
安定志向のマイペースな生き方で、実際出演シーンを見る限り、周りと比べると一見普通の人。ただ、みんなと同じように震災で辛い思いをしているが、しっかり大学に通い、地元のために働くことを目指しているというのは、涼しい顔をして実はもっとも意志の強い人間ではないか。コメントでも高田が「故郷に対する愛が強いという印象で、なんてすてきな役なんだろうって思いました」と語るように(参照:『おかえりモネ』高田彪我、念願の朝ドラ出演を語る 「家族で見ていたので、憧れでした」)、物語内で彼らが成長していくうちに、悠人の存在感がどんどん増していく予感。すでに公式サイトのあらすじには、百音が気象予報士として一人前になった後、大型台風が全国の町を直撃するのを目の当たりにし、故郷の役に立たないかと思い気仙沼に向かうという展開が記されている。悠人が人生設計通りこの地域で働くことになれば、悠人が、百音の指示によって町を動かす重要な立場になるはず。キャラクターとして一番化けるという意味でも、面白い存在だ。
19歳という少年から大人になる年齢は、高田自身が持つ中性的なイメージと、これからの役者としての方向性を考える分岐点。このタイミングでの朝ドラ出演は、その方向性を大きく左右するだろう。同じ「EBiDAN」に所属する北村匠海は、可愛らしさと憂さ、地味な役柄でも強いインパクトを残す役者として活躍をしているが、もともと高いスペックを持つ高田なだけに、朝ドラ出演を機に知名度と人気がさらに上がるのは間違いないだろう。
※高田彪我の「高」はハシゴダカが正式表記。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
※土曜は1週間を振り返り
出演:清原果耶、内野聖陽、鈴木京香、蒔田彩珠、藤竜也、竹下景子、夏木マリ、坂口健太郎、浜野謙太、でんでん、西島秀俊、永瀬廉、恒松祐里、前田航基、高田彪我、浅野忠信ほか
脚本:安達奈緒子
制作統括:吉永証、須崎岳
プロデューサー:上田明子
演出:一木正恵、梶原登城、桑野智宏、津田温子ほか
写真提供=NHK