『ネメシス』明かされた黒幕の正体 広瀬すず演じるアンナの過去判明で物語は最終局面に

『ネメシス』明かされた黒幕の正体 広瀬すず演じるアンナの過去判明で物語は最終局面に

 いよいよドラマ自体が佳境に突入した『ネメシス』(日本テレビ系)。5月30日に放送された第8話は全体を通して、普段のエピソードでいうところの“真相解明の時間”。「20年目の告白」(入江悠監督の『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』を想起させる)というエピソードタイトルの通り、これまで張り巡らされてきた伏線やすべての謎はもちろん、大和(石黒賢)の背後にいる真の黒幕が明らかになる。残り2エピソードのクライマックスに向かう前に、ミステリーとしての本領発揮といったところだ。

 自分が父である始(仲村トオル)の研究によって生み出された世界初の“ゲノム編集ベイビー”であることを知ってしまったアンナ(広瀬すず)は、ネメシスに帰ってくるや栗田(江口洋介)と風真(櫻井翔)を屋上に呼びつけ、すべての説明を求める。20年前に始の研究室で達成された実験と、凍結したはずの受精卵の紛失。その1年後に起きた事故と、代理母である美馬芽衣子(山崎紘菜)から産まれたアンナを守るために始は日本に帰ることができなかったこと。すべてを知ったアンナは、「全部私のせいだよね」と研究データが入ったネックレスを叩きつけ事務所を飛び出してしまうのだ。

 これまで小出しにされてきたすべての事柄が一気に語られるとなれば、いつにも増して膨大な情報量が凝縮されていることは言うまでもない。重要な部分を挙げれば、アンナを産んだのは芽衣子だが、代理母であるため遺伝子的な母親は研究のために卵子を提供した水帆(真木よう子)であること(アンナの特殊な味覚は水帆から受け継がれたものであることがわかる)。

 その芽衣子は菅研による実験対象として、始の研究室から盗まれた受精卵を産むための代理母として監禁され、そこから逃れて始たちに助けられたこと。“20年前の事件”という言葉がありながら、回想される事故のシーンがずっと19年前だったことの辻褄も合う。また、凪沙(真木よう子)がかつて報道してもみ消された事件が菅研絡みであることからもわかる通り、他にも数年にわたって複数の女性が同じように監禁されているということも判断できよう。

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