『ワンダーウォール』渡辺あやと須藤蓮が再タッグ 『逆光』尾道にて7月17日先行公開決定

『ワンダーウォール』渡辺あやと須藤蓮が再タッグ 『逆光』尾道にて7月17日先行公開決定

 須藤蓮が監督と主演を務める映画『逆光』が、7月17日より尾道にて先行公開されることが決定した。

 本作は、『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』などの映画や、NHKの朝ドラ『カーネーション』の脚本を手がけた脚本家の渡辺あやと、NHKドラマ『ワンダーウォール』で主演を務めた須藤が企画した、真夏の尾道を舞台に二人の青年の情愛を官能的な物語で描くオリジナル作品。2人は渡辺が脚本を担当した『ワンダーウォール』で知り合い、同作で尾道を訪れたことがきっかけに本作が着想された。そして渡辺がオリジナル脚本を書き下ろし、須藤が自ら監督を務める完全な自主企画映画として制作された。

 故郷・尾道に帰省してきた主人公の晃を監督の須藤、晃が憧れる大学の先輩・吉岡を『ワンダーウォール』や『花束みたいな恋をした』の中崎敏が演じる。共演には、富山えり子、オーディションで見出され今回が初の本格的な演技となる木越明が並び、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』や映画『花束みたいな恋をした』などを手がける大友良英が音楽を担当。さらに、渡辺とともに須藤の才能に惚れ込んだ『浅田家』『ナラタージュ』の小川真司が、エグゼクティブプロデューサーとして『ジョゼと虎と魚たち』『メゾン・ド・ヒミコ』以来のタッグを組む。

コメント

監督・主演:須藤蓮

この度、初めて映画を撮りました。企画の立ち上げからお金の計算まで、全て自分達でやるんだ! と意気込んで始めたものの、まさに「言うは易し、行うは難し」、その大変さは想像をはるかに上回るものでした。正直なめてました。
一方で、ただただ自分の感覚と仲間たちの才能を信じながら突き進んできたこの数ヶ月、鬱屈していたエネルギーがぐるぐると循環し、満身創痍になりつつも物を作る喜びを噛み締めた時間は、まさに青春そのものでした。僕は自他共に認めるお喋り男なのですが、いざ作品について説明を求められると急に一つとして言葉が出てこなくなることに、自分でびっくりしています。なぜ、このあらすじなのか、時代設定なのか、カメラワークなのか、そもそもなぜ尾道で撮ったのか。どんな質問にも「どうしてもそうしたかったから」としか答えようがなく、それはちょうど恋心を説明できないようなものなのかもしれないと思っています。
言葉にならない僕の宝物、「逆光」をぜひ劇場で観ていただけたら嬉しいです。

中崎敏

この作品のイン前、監督須藤蓮は「衣装、ロケ地、撮り方全部 最高のものを用意してあるので絶対に魅力的に撮ります」と力強く言ってくれました。その真っ直ぐな目と愚直なまでの行動力は疑念を生む一切の隙を許さず、自分のみならず周りを惹きつけて更にポテンシャルを高めました。その言葉通り、細部までこだわり抜いた絵作りは画面に映る全てのものに光を当てその物の持つ生来の輝きを何倍にも膨らませます。大人になるにつれて陰の部分に物事の本質を見るようになりがちでしたが、それは光の当たる部分に魅せられているという大前提があってこそというのを思い出させてくれました。須藤蓮の初監督作品、 五感をフルに使ってお楽しみください。

企画・脚本:渡辺あや

一度でいいから、どこからの依頼でもなくなんの企画会議も通さず、ただ純粋に「作りたい」という理由で作品を作ってみたいものだと思いながら、そんな自由は叶わぬ夢だと長らく諦めていました。
ところが去年、突如「よし、そういうのを作るぞ」と思いたったのは、やはり緊急事態宣言下という、あらゆる仕事が吹っ飛び、日常がすべて崩壊したような時間の中で、それはかつてなく切実な、作家としての生存本能のような衝動だったと思います。
そうして須藤蓮監督とお互いの持続化給付金を持ちよって、若い役者やスタッフたちに声をかけ、ただ「自分たちが作りたいものを作る」ことを唯一のルールとして、この世に生まれてきたのがこの「逆光」です。
闇の中にみずから土を持ち上げて芽吹く緑が時々底知れぬ力を見せてくれるように、本作もその完成に至るまでの過程の中で、びっくりするような希望の景色を私にたくさん見せてくれました。
本作のそんな生命力が、これから誰かの心に「生きたまま届く」ことを夢みて、ワクワクしております。

エグゼクティブプロデューサー:小川真司

「逆光」のラッシュを初めて見たときの印象は鮮烈だった。正直、須藤蓮がここまでちゃんと監督できるとは想像してなかったので、編集で意見を求められたときにはかなり真剣に応えてアドバイスした。結果、その流れで公開の手助けをすることになったわけだ。しかし何やらこれは必然だったように思えて仕方ない。繊細に構築された作品世界に魅力があったというのももちろんあるのだが、コロナ禍に遭った時代の節目にあたる今、「匂い」や「手触り」を主たる豊穣さとする「映画」を持続可能にするために、制作から公開までまるっとリノベーションしようという「映画ゲリラ」と呼びたくなるような無謀な志がこんなところから出てきたのかという発見に心が躍ってしまったのだ。「逆光」は時代に逆行しているようで逆行していない。それを証明できるのは、私と同じように時代に差し込まれる光を待ち望んでいる映画ファンなのだと信じている。同志よ、来れ!

■公開情報
『逆光』
7月17日(土)尾道にて先行公開、全国順次公開
出演:須藤蓮、中崎敏、富山えり子、木越明、SO-RI、三村和敬、河本清順、松寺千恵美、吉田寮有志
企画:渡辺あや、須藤蓮
脚本:渡辺あや
監督:須藤蓮
音楽:大友良英 
制作・配給:FOL
制作協力:Ride Pictures
配給協力:ブリッジヘッド 
(c)2021『逆光』FILM
2021年/日本/日本語/62分/カラー/シネマスコープ/5.1ch

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