ファン・ジョンミンが麻薬一掃の使命に憑りつかれた刑事に 『潜入』予告編&ポスター公開
ファン・ジョンミン主演映画『潜入』の日本版ポスタービジュアルと予告編が公開された。
本作は、『国際市場で会いましょう』『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』のファン・ジョンミンと、『生き残るための3つの取引』『ベルリンファイル』のリュ・スンボムの若き日の共演作。それぞれ百想芸術大賞(リュ・スンボム)、釜山映画評論家協会賞(ファン・ジョンミン)で主演男優賞を受賞する快挙を成し遂げている。
1998年に韓国を襲ったIMF(国際通貨基金)経済危機。港湾都市の釜山を舞台に、かつての相棒を麻薬王に殺されたことから、麻薬一掃の使命に憑りつかれた刑事ト・ジングァン(ファン・ジョンミン)と、混沌極まる社会情勢を利用し更なる成り上がりを目論む麻薬ディーラー、イ・サンド(リュ・スンボム)の壮絶な攻防が描かれる。
監督を務めたのは、『GOGO70s』『ビッグマッチ』のチェ・ホ。時代に翻弄された男たちによる、駆け引きにまみれた極上のクライムアクションについて、監督は「1997年12月、IMFの経済危機は、韓国の大企業を崩壊させると同時に、政治や経済にも大きな影響を与え、新聞には自殺者のニュースが絶えませんでした。そんな中、第2の都市である釜山では麻薬の使用が急増し、売人が数百人単位で増えていったのです。私はこの社会的混乱をフィルムノワール風に描きたいと思いました。国中に溢れる腐敗と、社会に横たわる矛盾を描くためには、エネルギッシュな映画のスタイルが必要だと感じ、70年代の深作欣二監督の映画を参考にしました。縦横無尽なカメラと荒々しい音楽、そして境界線を無視し、全力疾走するキャラクターからは、特に影響を感じられると思います」と語っている。
日本版ポスタービジュアルでは、「悪いやつと、もっと悪いやつ!」とコピーが添えられ、タバコを片手に不敵な表情を浮かべるサンドと、銃口を向けられているにも関わらず薄笑いを浮かべるジングァンの姿が切り取られている。
予告編では、「この沼の捕食者(ワニ)になる」と宣言するサンドと、自分が狂ったのは”あの男”のせいだと語る思いつめたジングァンの姿が。2人の人生が抜き差しならないレベルで交わった時、血が流れる。
■公開情報
『潜入』
4月30日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋にて公開
監督:チェ・ホ
出演:ファン・ジョンミン、リュ・スンボム
配給:ファインフィルムズ
2006/韓国/カラー/韓国語/117分/原題:사생 결단/英題:Bloody Tie
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