『戦場のメリークリスマス』『愛のコリーダ』修復版の予告編公開 ビートたけしらの姿も
4月16日より全国順次公開される『戦場のメリークリスマス』4K修復版と4月30日より全国順次公開される『愛のコリーダ』修復版の予告編が公開された。
松竹ヌーヴェルヴァーグを生み、差別や犯罪など、社会の歪みと闘い続けた映画監督、大島渚。今回、大島監督作品が 2023年に国立機関に収蔵される予定を受け、最後の大規模ロードショーとして企画された。初めてデジタル素材に修復された『戦場のメリークリスマス』と『愛のコリーダ』がスクリーンにかかる。
『戦場のメリークリスマス』は、デヴィッド・ボウイ、坂本龍一、ビートたけし、内田裕也など、本業が俳優ではない顔ぶれをメインキャストに迎え大ヒットした、戦闘シーンが一切登場しない異色の戦争映画。ボウイ演じる捕虜ジャック・セリアズ少佐に、坂本扮するヨノイ大尉がいつしか惹かれていくさまを、東洋と西洋の文化を融合させながら描いた。
『愛のコリーダ』は、1936年に世間を震撼させた実在の猟奇事件「阿部定事件」を題材に、松田英子と藤竜也が狂おしいほど求め合う男女を演じた恋愛映画。性愛の描き方にリアルさを追求し、映画での「本番行為」が芸術かエロスかで大きな議論を巻き起こしたことでも話題に。また、後に同名書籍を巡って裁判に発展するなど、大きな注目を浴びた。
『戦場のメリークリスマス 4K修復版』予告編は、名曲「Merry Christmas Mr.Lawrence」が流れる場面からスタート。その後、マーティン・スコセッシ、ベルナルド・ベルトルッチ、クリストファー・ノーランによるコメントとともに、ボウイ演じる俘虜ジャック・セリアズ少佐と坂本演じるヨノイ大尉の運命的な出会いの場面、魔性とも言えるセリアズの美しさにヨノイがいつしか惹かれていくさま、粗暴なハラ軍曹(ビートたけし)と温厚な英国人俘虜ロレンス(トム・コンティ)が友情を深めていく姿が描かれている。
『愛のコリーダ 修復版』予告編では、『ミッドサマー』のアリ・アスター監督やスコセッシによるコメントとともに、松田演じる定(サダ)と藤演じる吉(キチ)の出会いから、どんどん狂おしいほど求め合うようになる2人の姿が捉えられている。
■公開情報
『戦場のメリークリスマス 4K修復版』
4月16日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次連続公開
出演:デヴィッド・ボウイ、トム・コンティ、坂本龍一、ビートたけし、ジャック・トンプソン、ジョニー大倉、内田裕也
監督・脚本:大島渚
脚本:ポール・マイヤーズバーグ
原作:サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポスト『影の獄にて』
製作:ジェレミー・トーマス
撮影:成島東一郎
音楽:坂本龍一
美術:戸田重昌
協力:大島渚プロダクション
配給・宣伝:アンプラグド
1983年/日本=イギリス=ニュージーランド/英語・日本語/123分/ビスタサイズ/ステレオ
(c)大島渚プロダクション
公式サイト:oshima2021.com
『愛のコリーダ 修復版』
4月30日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次連続公開
出演:松田英子、藤竜也、中島葵、松井康子、殿山泰司
監督・脚本:大島渚
製作代表:アナトール・ドーマン
製作:若松孝二
撮影:伊東英男
音楽:三木稔
美術:戸田重昌
助監督:崔洋一
協力:大島渚プロダクション
配給・宣伝:アンプラグド
1976 年/日本=フランス/日本語/108分/ビスタサイズ/モノラル/R18+
(c)大島渚プロダクション
公式サイト:oshima2021.com