ブラッド・ピットにシャーリーズ・セロンも 米大統領選でのハリウッドスターの動きを振り返る

 ハリウッドを代表するスターと言えるブラッド・ピットは、民主党の候補者が絞られる「スーパー・チューズデー」の公共広告の動画で、シャーリーズ・セロン、スカーレット・ヨハンソンらとともに出演し、投票の登録を呼びかけた。だが両党の候補者が決まり、ジョー・バイデン民主党の支持を表明した際には、バイデン候補のキャンペーンのCMで自身の顔を出さずに、ナレーションだけを務めることに徹した。

Brad Pitt, Scarlett Johansson, and Cynthia Erivo Are Voting This Election | W Magazine

 今回、米大統領選にカマラ・ハリス上院議員が副大統領候補として加わると、ハリウッドの女性たちが率先して支持を表明した。カマラ・ハリスが単独で行った資金集めには、リース・ウィザースプーン、ミンディ・カリング、そして『グレイズ・アナトミー』で企画・製作総指揮を務めているションダ・ライムズが共同主催者として名を連ねた。

 ハリウッドの人々の中でも、少しほかとは異なった立ち位置にいるのが、『ザ・ホワイトハウス』のブラッドリー・ウィットフォードだ。彼は同番組で、演技のためにホワイトハウスを何度も訪れ、さらにビル・クリントンにも会っていた。そして現在の彼は、テレビ・映画の出演だけでなく、投票権を持つ人々への意図的な圧力を排除するための政治活動団体「Let America Vote」でアドバイザーを務めている。

 トランプ政権と興味深い関係を持っている人もいる。ナタリー・ポートマンは、共和党のジョージ・W・ブッシュが大統領の頃から民主党を支持し、トーク番組で大統領選前に「ブッシュは歴代の大統領の中でも、もっとも多くのバケーションを取ったみたいだから、(再戦を狙う)彼にもっと長いバケーションをあげてみたらどうですか?」とジョークで答えていたが、実はナタリーと、トランプ大統領の娘婿で、氏の上級顧問を務めるジャレット・クシュナーは、ナタリーがハーバード大に通っていた当時から友人関係にあった。ナタリーは、後に彼との関係をテレビ出演で認めたが、「彼との話にはなにも面白いことはない」と質問を退けている。

 この大統領選を通して、家族内で複雑な関係になってしまったセレブもいたようだ。人気歌手ジャスティン・ビーバーと結婚した民主党支持者のヘイリー・ビーバーは、2016年から筋金入りのトランプ支持者であることを世間に公表している父親スティーヴン・ボールドウィンとは、前回の大統領選前には目を合わせなかったと告白した。ちなみに、今回の大統領選でもスティーヴンは、トランプ支持をTwitterで表明している。

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