『犬夜叉』屈指の人気キャラ、“初恋キラー”殺生丸の魅力 『半妖の夜叉姫』では“妻”が明らかに?

 2020年5月、思わぬ形でたくさんの女性が失恋する羽目になった。高橋留美子の同名漫画を原作とした大ヒットTVアニメ『犬夜叉』の続編放送が決定し、その主人公が人気キャラクター・殺生丸の“娘”たちであることが分かったからだ。『忍たま乱太郎』の土井先生や『幽☆遊☆白書』の蔵馬らと並び、“初恋キラー”と呼ばれた殺生丸が妻子持ちに。一体お相手はだれ?という疑問がすぐに浮かんだが、続編『半妖の夜叉姫』では今のところ“妻”は明らかになっていない。

 『犬夜叉』は1996年から約11年間にわたり『週刊少年サンデー(小学館)』で連載され、2000年からTVアニメ化もされた冒険活劇。妖怪の父と人間の母から生まれた半妖の犬夜叉と現代から戦国時代にタイムスリップした日暮かごめが、妖力を高めあらゆる願いを叶えるという“四魂の玉”のかけらを集める旅に出かける。2人は旅先で同じく四魂の玉を狙う妖怪たちと戦いを繰り広げていくのだが、そんな彼らの前に突然現れるのが犬夜叉の異母兄・殺生丸だ。

 殺生丸は犬夜叉と違い完全な妖怪で、圧倒的な強さを誇る。それゆえに四魂の玉に興味はないが、犬夜叉が西国を支配していた大妖怪の父・犬の大将から受け継がれた妖刀“鉄砕牙”を狙っていた。殺生丸も父から名刀の“天生牙”を与えられてはいたのだが、それは死者を蘇らせることができるだけで現世のものは切れない。強さにこだわる殺生丸にとって天生牙は意味のないもので、半妖である弟の方に父が攻めの刀を託したことが彼のプライドをいたく傷つけたのだ。だから殺生丸は当初かなり性格が歪んでおり、人間だろうが妖怪だろうが役に立たないものは構わず殺害する冷酷な一面があった。

 そんな彼が『犬夜叉』随一の人気キャラになった理由は、まず何よりもその美しいビジュアル。元々長髪の美形キャラは女性視聴者から人気を集める傾向にあり、殺生丸は中性的な顔立ちなのに戦闘能力が高いというギャップがより乙女心をくすぐった。肩にかけているふわふわのファーや額に付いた月の模様も彼のチャームポイントだ。また、殺生丸の妻の最有力候補として挙がっている天涯孤独の少女・りんの影響も大きい。りんは犬夜叉と鉄砕牙を巡って壮絶な戦いを繰り広げた後、深い傷を負った殺生丸を懸命に看病。その出来事が殺生丸の心を動かし、彼は人食い狼に襲われ命を落としたりんのために初めて天生牙を使う。さらに、殺生丸を愛した妖怪・神楽の死を侮辱したものに怒りをあらわにするなど、心のあたたかさを取り戻していくのだ。