『キングダム』の縁が繋いだ幻の侍映画 山崎賢人が『狂武蔵』で叶えた坂口拓の9年間

『狂武蔵』坂口拓と山崎賢人が再び決闘

 この幻の作品を世に出す立役者の一人となったのが、『キングダム』でラスボス・左慈役を演じた坂口が対峙した、信役の山崎賢人。山崎は本作で、武蔵に親友・吉岡清十郎を討たれたことにより深く悲しみ、その仇討ちに燃える武士・忠助を演じている。

 山崎は『キングダム』の舞台挨拶で、撮影時に坂口から「ガチでどんと来いよ」と言われ、「本当に主人公なのに死んじゃうんじゃないかなってくらい(笑)。それくらい本気の戦いをやれたのは本当にデカかった」と語っている。『狂武蔵』でも坂口から「“闘う”こと」を学んだといい、『キングダム』以来となる山崎と坂口が剣を交える姿は必見だ。

 2日間の追撮を経て、クランクアップを迎えた当時のことを、下村監督は「最後のカットを撮る時に異様な緊張感があった」と話している。下村監督が9年間の全てがクランクアップを迎える瞬間に見たのは、坂口拓やスタッフの表情、そして撮影を終えても、瞬きもしたくないという想いで坂口の行動を見ていた山崎の姿だったという。坂口拓、下村勇二監督、山崎賢人が本作で突き詰めたアクションへの熱を感じてほしい。

※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記

■公開情報
『狂武蔵』
公開中
出演:TAK∴(坂口拓)、山崎賢人、斎藤洋介、樋浦勉
監督:下村勇二
原案協力:園子温
配給:アルバトロス・フィルム
企画・制作: WiiBER、U’DEN FLAME WORKS、株式会社アーティット 
2020年/91分/16:9/5.1ch
(c)2020 CRAZY SAMURAI MUSASHI Film Partners
公式サイト:https://wiiber.com/

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