曽我部恵一、眉村ちあきら著名人が『カセットテープ・ダイアリーズ』を絶賛 本編映像も
7月3日に公開される映画『カセットテープ・ダイアリーズ』より、本編映像が公開された。
本作は、英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリスト、サルフラズ・マンズールの回顧録『Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll(原題)』をもとにした青春音楽ドラマ。1987年のイギリス、サッチャー政権下の移民排斥運動などを背景に、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら、成長していく姿を描く。『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダが監督を務めた。
公開された本編映像は、主人公ジャベド(ヴィヴェイク・カルラ)が学校の食堂で“カセットテープ”と出会うワンシーン。食堂には、80年代にイギリスで流行していたゴス、ソルト・ン・ペパーやワム、バナナラマ風といった格好の生徒が集まっているが、ジャベドは自身が属するグループがなく一人席に着く。すると、同じくムスリム系のループス(アーロン・ファグラ)に声を掛けられ、「この腐った世界で真実へ導く男だ」と、2本のカセットテープを差し出されるのだった。
また、本作をいち早く鑑賞した著名人から、絶賛のコメントが寄せられている。
コメント
中村あゆみ(アーティスト)
若者達の苦悩、夢、自立...その掛け橋に歌があった。
カセットテープ時代の描写がリアルで、マイクを握って奮闘していたあの頃の自分が、熱く甦りました!
ユウキ(CHAI)
とっても素晴らしい映画! 音楽と言葉は、自由になる勇気と覚悟をくれるね!
これからも音楽に人生を振りまわされていきたいよー!
菅原慎一(シャムキャッツ)
たとえテープは擦り切れても、メッセージは永遠に消えない。
いつかの言葉が、音楽が、竜巻のように心を揺さぶる瞬間が僕にもある。
眉村ちあき(弾き語りトラックメイカーアイドル)
主人公の若さと、お父さんの不器用さ(心の奥は絶対優しい)に感情がぐるぐるになりました。
燃えたぎるような気持ち全開で観て欲しいです!
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)
ぼくがいちばん好きなブルース・スプリングスティーンのアルバムは、ファースト『アズベリー・パークからの挨拶』。そのなかでいちばん好きな曲は、アルバムのトップを飾る「光で目もくらみ」だ。そしてこの映画の英語原題は“Blindedby the Light”、つまり「光で目もくらみ」なので、その時点で「オーケー」と親指を立ててしまうのである。
その名の通りの映画。まぶしくて、あの曲のようにそこらじゅうを駆け回っている。
町山智浩(映画評論家)
ボーン・イン・ザ・USAのスプリングスティーンが、イギリスのパキスタン系少年のハートに火をつけた。
感動の実話を元にした恋と友情の青春ミュージカル、明日への暴走だ!
桜井鈴茂(小説家)
巷にたれ込める暗雲をしれっと突き破る一筋の光のような快作。
音楽の力、そして言葉の力を再認識させられた。
瀬戸あゆみ(ブランドディレクター/モデル)
夢中になれることを大事にする直向きさ。
そんなことが人生を大きく左右する。この映画が思い起こさせてくれた。
湯川れい子(音楽評論・作詞)
ただの音楽映画でもサクセス・ストーリーでもない。笑いあり。涙あり。
ブルース・スプリングスティーンと、ROCKの本質、魅力に寄り添った、実に見事な青春映画だ。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
音楽中心の社会派青春映画?実話でなければでき過ぎた話のようですが、
スプリングスティーンの歌詞に救われた少年のゴキゲンなストーリーです。
高橋辰雄(ウドー音楽事務所 取締役副会長)
ブルースの音楽、魂の叫びが届き、移民の若者がブルースの音楽、特に歌詞に感銘を受け、イギリスの社会と戦いながら自分の居場所を模索し、道を開く。
スクリーンにブルースが歌う歌詞が目に入り、改めてすばらしい作家だと心に焼き付いた。音楽を通じ、いつの時代、どこの国の若者にも共鳴できるブルースの音楽、ブルースの音楽の偉大さを証明する映画である。
追記:主人公のジャベドがいつも身につけていた、ソニーのウォークマン無しには語れない映画でもある。
※順不同、敬称略
■公開情報
『カセットテープ・ダイアリーズ』
7月3日(金)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:グリンダ・チャーダ
脚本:サルフラズ・マンズール、グリンダ・チャーダ、ポール・マエダ・バージェス
原作:サルフラズ・マンズール『Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll(原題)』
出演:ヴィヴェイク・カルラ、クルヴィンダー・ギール、ミーラ・ガナトラ、ネル・ウィリアムズ、アーロン・ファグラ、ディーン=チャールズ・チャップマン、ロブ・ブライドン、ヘイリー・アトウェル、デヴィッド・ヘイマン
配給:ポニーキャニオン
2019年/イギリス/117分/カラー/英語/シネマスコープ/5.1ch/原題:Blinded by the Light/日本語字幕:風間綾平/字幕監修:五十嵐正
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公式サイト:cassette-diary.jp