小越勇輝、『人狼ゲーム』劇場公開8作目で初の男性主演に 原作者・川上亮が監督デビュー

 小越勇輝が主演を務める、『人狼ゲーム』シリーズ原作者・川上亮が自ら監督を務める映画『人狼ゲーム デスゲームの運営人』が、2020年秋に公開されることが決定した。

 大ヒットシリーズ『人狼ゲーム』の劇場公開8作目となる本作は、“村人”と“人狼”となって騙し合う心理戦と、敗者が容赦なく殺戮されていくソリッドシチュエーションに加え、今まで明らかになっていなかった人狼ゲーム運営側が初めてフォーカスされ、参加者側と運営側の二重構造の頭脳戦が展開する。

 第1作目『人狼ゲーム』(2013年)の桜庭ななみを筆頭に、『人狼ゲーム ビーストサイド』(2014年)の土屋太凰、『人狼ゲーム インフェルノ』(2018年)の武田玲奈らが主演を務めてきたが、最新作ではシリーズ初の男性主人公・正宗を小越が演じる。

 『人狼ゲーム』シリーズ原作者の川上が自ら原作・脚本を執筆し、本作で監督デビューを果たす。

小越勇輝 コメント

映画『人狼ゲーム』、何作も続いているこの作品に参加できること、その作品で主演を務めさせて頂けること、とても幸せです。僕自身が映画初主演、運営側にスポットが当たる、男性が主演を演じるのは初めて、と初が沢山の今作、ドキドキとわくわくとそれ以上に背負うもの、プレッシャーを凄く感じています。ですが、自分一人だけが頑張る、作る作品ではないので、背負うものは背負いながらも川上監督をはじめ、スタッフの皆さん、キャストの皆さんと力を合わせて、心のキャッチボールをしながら、自分たちにしかできない今回の人狼ゲームを表現できたらと思います。

今作は今まで触れられてこなかった運営側がフォーカスされます。人狼ゲームをやっている側の緊迫感ももちろんですが、初めて触れられる主催者側の緊張感、人間模様を感じてもらえたらと思います。正宗として心のひだを敏感にこの作品に挑んでいきますので、楽しみにして頂けると幸いです。

川上亮監督 コメント

本作は「違法ギャンブルの対象となっている殺戮『人狼ゲーム』の運営側の下っ端が参加者の中に知っている相手を見つける、彼女を勝たせるためにほかの運営人たちと観客たちをあざむいてゲームの流れを操作しようと奮闘する」という非常にアクロバティックな内容です。僕自身がいわゆる「デスゲームもの」大好きな人間なのですが、そんな自分が心から「好きだ!」「観たい!」と思える要素をこれでもかとーーそれでいて破綻のないようにーー詰めこみました。

気に入っている点はふたつ。ひとつ目はもちろん複雑に入り組んだ物語展開です。主人公の正宗は論理的な思考と泥臭い手段を用い、ヒロインにルールを破らせることで「彼女がルールを守った上で勝つ」可能性を上げようとします。ちょっとなにを言っているかわからないかもしれませんが、百聞は一見にしかず。参加者側と運営側、二重構造の頭脳戦にぜひ震えてください。ゾクゾクするような興奮を味わってください。

ふたつ目は主人公である正宗の状況と行動、そして想いから生まれる「切なさ」です。

彼はその少女と過去にほんの少しの間、一緒に過ごしたことがあるだけです。彼女が彼のことを覚えているかどうかすら定かではありません。それでも彼は彼女のために命を賭けます。それが彼にとって必要なことだから……。主人公とヒロインが最初から最後まで顔を合わせることがない(かもしれない)、これはそんな物語です。ぜひ彼に共感してください。全編にわたって胸を締めつけられてください。こんな無茶苦茶な主人公の心理に、主演の小越勇輝さんは素晴らしい説得力を与えてくださっています。

説教くさいテーマを語るつもりはありません。この作品は時代を描こうとしているわけでも人を描こうとしているわけでもありません(観た方がなにかを感じとってくださったなら、もちろんそれはうれしいですが)。ただひたすらエンタメを追求した結果がここにあります。見終わったあとにただ一言、「あーおもしろかった」とつぶやいていただけたなら幸いです。

■公開情報
『人狼ゲーム デスゲームの運営人』
2020年秋公開
主演:小越勇輝
原作・脚本・監督:川上亮
配給:AMGエンタテインメント
製作:「人狼ゲーム」製作委員会
(c)2020「人狼ゲーム」製作委員会
公式サイト:https://jinro-game-episode8.com/
公式Twitter:https://twitter.com/jinrogame_movie

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