『義母と娘のブルース』続編を期待せずにはいられない! 綾瀬はるかと上白石萌歌が再確認した絆
連ドラ『義母と娘のブルース』(TBS系、通称『ぎぼむす』)が、2020年謹賀新年スペシャル版として帰ってきた。そして結果から先に言うと、さらなる続編をしっかりと予感させながらの幕引きとなった。
義母・亜希子(綾瀬はるか)の再就職から1年後がオリジナルストーリーで描かれる本作。亜希子は大阪の大手コンサル会社での活躍が認められ、大手スポーツジムを展開するゴルディック社の再建のための一大プロジェクトを任される。
しかし理不尽な理由で突如クビを言い渡され、娘・みゆき(上白石萌歌)が暮らす東京に帰京することに。するとそこには、お馴染みみゆきのアルバイト先のパン屋・ベーカリー麦田の麦田店長(佐藤健)と、彼の腕に抱かれた赤ん坊が。どうやらこの赤ん坊は捨て子らしく、お店の前にベビーカーごと置き去りにされていたらしい。赤ん坊ながら貫禄のある風貌に「専務」の愛称で呼ばれることになったこの男児だが、ひとまず親探しをしながら皆で面倒を見ることになる。
寝かしつけようとベットに置こうとすると泣き出し、抱っこすると泣き止む子育てあるある。ちょっとの隙も目を離すことのできない育児の切羽詰まった大変さについてはコミカル過ぎず、割とリアルに描かれていた。妊娠、出産経験のない亜希子もこれにはてんやわんや。専務の育児を通して赤ん坊を育てるという疑似体験をすることになり、子育て支援における課題とニーズをひしひしと感じる。
また赤の他人である専務を育てながら、血の繋がらない親子である亜希子とみゆきは対話を重ねていく。「血縁関係のある人が近くにいた方が何かあった時に安心」だとし、専務を警察に届けようとする亜希子に対して、「それってお母さんが私を育てるのが大変だったってこと?」と反発するみゆき。後半にも亜希子の「今でもみゆきのお母さんとお父さんが生きていて二人に育てられた方が幸せだったんじゃないかと素直に思います。いまだに出産は命がけですし」という言葉に対して、みゆきが泣き笑いのような表情で「それって私は超ラッキーだったってことだね。どっちに(実の両親と亜希子の義母の双方の意)育てられても幸せだったなんて」と亜希子の正直な胸の内に呼応していた。この母娘の互いを痛いほど思いやる絆はやはり健在だった。
無事専務の親は見つかったのだが、父親・川田優(高岡蒼佑)によると出産後まもなくして専務の母親は他界してしまいシングルファーザーに。見よう見まねで育児本に書いてあることをなぞるも、なかなかうまくいかず仕事も続けられなくなってしまう。ママ友を作ろうと公園デビューを果たすも、平日日中に公園にいる男性というだけで白い目で見られたり、気後れしてしまいどんどん孤立することに。もう心身ともに限界まで追い込まれてしまい、遂に我が子を置き去りにしてしまったという。しかしずっと我が子のことが頭から離れなかったという川田にみゆきは「親になる素質がない」と厳しく言い放つ。