『同期のサクラ』は高畑充希を中心とした5人が“主役”の物語に 夢を持ちつづける大切さを伝えた最終回
「私には夢があります。1人でも多くの人が私のように信じ合える仲間を持つことです」
「私には夢があります。毎年この桜に負けないように花を咲かせることです」
「私には夢があります。私たちが造った建物を見て未来の人たちが、私たちが生きていたということを思い出してくれることです。私がいつも素晴らしい建物を見て感動するように、生きる希望や勇気を持ってくれることです」
サクラは新たに3つの夢、使命を掲げる。人はいつだって夢を見ていい。本当のどん底から這い上がり、来年は見ることができないかもしれないと思っていた桜の下で夢を誓うサクラの姿は、そんな至極シンプルなメッセージを胸に抱かせる。いつもの集合写真を撮り、「じゃあ、またいつか」と散り散りになる5人。潔い別れ、ドラマの幕切れは、サクラをはじめ、同期たちの歩く先に広がる未来を想像させた。
最終話にして、サクラだけではない、サクラを含めた同期一人ひとりが主人公だったんだと気づかされる。当初は『過保護のカホコ』(日本テレビ系)に続く、「主演・高畑充希×脚本・遊川和彦」の再タッグ作品として話題を呼んだ『同期のサクラ』だが、前作を凌ぐほどのチーム、絆が生まれたドラマに成長したのではないだろうか。
〈さらば友よまたこの場所で会おう〉〈さくら舞い散る道の上で〉
ドラマの一端を担った主題歌、森山直太朗「さくら(二〇一九)」の終わり。またいつか、この桜の木の下から、5人の夢を叶える新たな物語が始まることを願って。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■放送情報
『同期のサクラ』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:高畑充希、橋本愛、新田真剣佑、竜星涼、岡山天音、相武紗季、椎名桔平
脚本 : 遊川和彦
チーフプロデューサー : 西憲彦
プロデューサー : 大平太、田上リサ(AXON)
演出 : 明石広人、南雲聖一
制作協力 : AXON
製作著作 : 日本テレビ
(c)日本テレビ
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