今市隆二、異文化と触れ合うことで獲得した“俳優”としての顔 『CINEMA FIGHTERS』での新たな挑戦
三代目 J SOUL BROTHERSの今市隆二が異国メキシコの地で俳優デビューを飾ったショートフィルム「On The Way」は、EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサーを務める『CINEMA FIGHTERS project』の多様な魅力を改めて感じさせる作品となった。
『CINEMA FIGHTERS project』は、EXILE TRIBEとアジア最大級の国際短編映画祭『ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(以下、SSFA)』がコラボレーションしたプロジェクトだ。作詞家・小竹正人が手がけた歌詞の世界を、EXILE TRIBEのメンバーと気鋭の映画監督がタッグを組み、ショートフィルムで表現するというもので、11月8日に公開される『その瞬間、僕は泣きたくなった -CINEMA FIGHTERS project-』は三度目の試みとなる。
今回は、EXILE AKIRA(EXILE / EXILE THE SECOND)と三池崇史監督による「Beautiful」、小林直己(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS)と行定勲監督による「海風」、佐野玲於(GENERATIONS)と洞内広樹監督による「GHOSTING」、佐藤大樹(EXILE / FANTASTICS)と井上博貴監督による「魔女に焦がれて」、そして今市隆二と松永大司監督による「On The Way」の5タイトルが並び、まさに“CINEMA FIGHTERS”の名の通り、各々のクリエイティビティを競い合うような仕上がりとなった。
例えば「Beautiful」は、三池崇史監督の楽曲の解釈によって、被災地で出会った男女の静かな愛の物語に。EXILE AKIRAは非日常的なシチュエーションの中で詩的な演技を披露し、新境地へと辿り着いている。一方、不思議な予知能力を持つ少女へのほのかな恋情を描いた井上博貴監督の「魔女に焦がれて」では、抜群の身体性を持つ佐藤大樹が、あえてその魅力を封印することで繊細な表情の演技を獲得している。各々の監督が小竹正人による歌詞の世界を物語化し、EXILE TRIBEのメンバーたちがその演技で行間を埋めていくのが『CINEMA FIGHTERS project』の醍醐味であり、そこにはショートフィルムという実験性の高いフォーマットが持つ無数の可能性がある。