『G線上のあなたと私』インタビュー
波瑠×中川大志が『G線上のあなたと私』を通して考える、コミュニティから生まれる大人の友情
「損得のないコミュニティが、自分にいい影響を与えてくれる」
ーー本作では、大人のバイオリン教室という新しいコミュニティが物語のキーになっていますが、おふたりは仕事や家庭以外に、趣味などで繋がっている仲間や居心地のいい場所はありますか?
波瑠:私は、ゲーム仲間ですね。オンラインの。
中川:え!? それは波瑠さんだって知らせずにやってるってことですか?
波瑠:あ、最初は知らずに遊んでましたね。
中川:えー! でも、もう明かしたんだ?
波瑠:うん。でも会ったことない人もいるよ。
中川:それ、怖くないですか?
波瑠:え、全然怖くないよ。みんな、いい人だし。
中川:え〜、それ全然訳わかんない! 想像がつかない!
波瑠:でも知り合いの知り合いとか。ちゃんと知ってる人をひとり挟んでるから。
中川:あー、それならよかった。全く知らない人ではないんだね。いきなりバーチャルで会った人と繋がってるのかと思った。
ーー中川さんのほうが、保守的というか、慎重派ですね。
波瑠:あ、でも、彼はまっとうな反応だと思います。
中川:俺は、アナログの付き合いなので(笑)。よく行く飲み屋さんの常連さんたちと、仲良くさせてもらっていますね。なかなか、この仕事をしていると、異業種の方といろんな話とかできないじゃないですか。そのお店だと“芸能人”というよりも、営業さんがいて、販売の人がいて……そのなかで自分はイチ役者という感じでいられるのが、すごく楽しいんですよ。
波瑠:お互いにそういう環境があることが、自分にとっていい影響があるのは知っていますし、演じる上でも実感しますよね。
ーー『G線上のあなたと私』を通じて、そんなコミュニティを持つ大人が増えるかもしれませんね。
波瑠:そうですね。私がこの作品を通じて感じたのは、習い事で出会って生まれる関係性って、誰にも損得がないんですよね。特に大人になってから始めることは、今から何かになりたくてというよりも、自分をどれだけ豊かにしていくかという方向性なので。そういう損得のないコミュニティを持つことやそこから生まれる友情みたいなものを、自分も一歩踏み出せば手に入るかもしれないと思ってもらえたら嬉しいですね。
中川:たしかに。習い事って、経験したことない人にとっては、なかなか想像のつかない特殊な空間だと思うんですよ。たまたま同じ曜日の同じ時間のクラスになっただけの男女が、こんなにも人生が交わっていくこともある。お互いにいろいろな影響を与えあって、気付かされていくこともあるんだと、日々の流れと共に見守ってもらえたらと思います。
(取材・文=佐藤結衣/写真=富田一也)
■放送情報
火曜ドラマ『G線上のあなたと私』
TBS系にて、10月15日スタート 毎週火曜22:00~22:57
出演者:波瑠、中川大志、松下由樹、桜井ユキ、鈴木伸之、滝沢カレンほか
原作:いくえみ綾『G線上のあなたと私』コミックス全4巻(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:安達奈緒子
演出:金子文紀、竹村謙太郎、福田亮介
チーフプロデューサー:磯山晶
プロデューサー:佐藤敦司
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS
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