『ストレンジャー・シングス』キャスト陣や中谷美紀、山田孝之ら、Netflixオリジナル作品祭に集結

Netflix作品祭レポート

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 蜷川監督は、自身の監督作『FOLLOWERS』のトークセッションにも中谷、池田とともに登壇。同作は、多様なライフスタイルの女性たちが登場し、SNS社会において直接的、あるいは、間接的に影響し合い生きていく姿と、現在のTOKYOのリアルを交えながら描いたドラマ。中谷演じる主人公・人気写真家の奈良リミと、池田演じる、女優を目指して上京してきた百田なつめとの出会いを中心に物語が展開していく。

 蜷川監督は、5〜6年温めていた企画だったという同作について、「ずっとリアリティがある女性の物語をやりたかった。あまり日本では描かれてきていない女性像、東京のリアリティを追い求めた」と作品にかける思いを熱弁。主人公の人気写真家・奈良リミを演じた中谷は、「まだまだ女性だからできないこともたくさんある。私も働く女性だから犠牲にしてきたこともたくさんあります。でも、女性である紫式部は世界最長の小説を執筆したし、平塚らいてうや与謝野晶子などもそう。社会や制度のせいにもしたくなるけど、自ら選び取り開拓すれば、なんとかなるのではないかと、前向きに考えていきたい」と、女性の生き方について自身の考えを述べた。

 蜷川監督は、女優を目指す百田なつめを演じた池田との会話からインスピレーションを受けることが多く、なつめの役を池田に寄せたり、登場人物のセリフに池田の言葉を加えたりもしたという。ただ、そのセリフはなつめではなく他のキャラクターに加えられたようで、池田は「(セリフを)言われながら、それ私が言った言葉じゃない?って(笑)」と、笑い交じりに語ると、蜷川監督がすかさず「自分の言葉に怒られる(笑)」と言葉を重ねた。

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 園監督、椎名、満島、でんでん、武藤大司プロデューサーが登壇した『愛なき森で叫べ』のトークセッションでは、途中で園監督が「壇上に長いこといるとまた心臓が……。なんか大丈夫かなって……」と、冗談交じりに語る場面も。

 実際の猟奇殺人事件にインスパイされた本作。主人公である冷酷な先天的犯罪者・村田丈を演じた椎名は、「Netflixでの配信ということで、いろんな言葉、ものすごい数の言語に変換される。ものすごく笑ってもらえると思うし、ものすごく怖がってもらえると思う。どこの国の人が観ても、わからないことがない。日本映画がダイレクトに世界中に発信されるのではという期待がある」と自信たっぷりにコメント。一方の園監督は、「今年の2月に心筋梗塞で倒れて、また蘇ったんですけど、全ての原因はこの作品。ものすごい編集の量で、長い時間かけて作りましたので、Netflixに慰謝料を……」と話し、会場を笑いに包んだ。なお本作は、もともとオリジナルシリーズで製作される予定だったが、オリジナル映画として配信されることも決定した。

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 80年代を駆け抜けた“放送禁止のパイオニア”村西とおるの姿を描いた『全裸監督』のトークセッションでは、山田、満島、玉山、森田、武監督が、本作の“過激さ”についてトークを展開。山田は、「撮影前に村西さんに実際にお会いしました。話すというより、すごく喋る方なので話すのを見てた感じだったんですけど、話す相手、内容によって切り替えてる。スイッチを入れるタイプだと思ったので、そこを意識しました」と役作りについてコメント。また、台湾メディアの取材を受けた際に、「これが日本だ」と言ったことも告白。「そういう日本として、みなさん生きていくしかない」と語り、会場を盛り上げた。

 さらにイベントでは、オリジナルシリーズやオリジナル映画など今後のラインナップも発表された。Netflixオリジナルシリーズでは、ヘンリー・カヴィルが主演を務めるアクションファンタジー『ウィッチャー』、『バーフバリ』シリーズの前日譚『バーフバリ:帝国の夜明け』、平岳大、窪塚洋介、本木雅弘ら日本人キャストも出演する、ロンドンと東京を舞台に繰り広げられるサスペンスドラマ『Girl / Haji』などの作品が並んだ。Netflixオリジナル映画では、マーティン・スコセッシ監督が実在のマフィアを描く『アイリッシュマン』、マイケル・ベイ監督とライアン・レイノルズがタッグを組む『6アンダーグラウンド』、ピーター・バーグ監督とマーク・ウォールバーグの再タッグ作『Wonderland(原題)』、パナマ文書流出事件をベースにしたスティーヴン・ソダーバーグ監督作『ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-』などの作品が紹介された。

 さらに、『呪怨』シリーズの新作となるオリジナルドラマの製作も発表された。脚本は高橋洋と一瀬隆重が手がけ、『きみの鳥はうたえる』『ワイルドツアー』の三宅唱が監督を務める。

(取材・文=宮川翔)

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