向井理の働き方は変わるのか 『わたし、定時で帰ります。』弟・桜田通との仲違いの真相が明らかに

 「死ぬのはやめて、少し休もうって」

 ワーカーホリックな種田晃太郎(向井理)の弟・柊(桜田通)が、ハードワークに倒れた新人の来栖(泉澤祐希)に無理な働き方をやめるように説得しようと、自分が働けなくなった経緯をさらけ出した。『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)第9話は、いよいよ「仕事をガツガツ頑張りたい派」の働き方にもスポットライトが当たる。

 部長の福永(ユースケ・サンタマリア)は、採算度外視で受注した星印工場の案件を、チームの残業時間をオーバーせずに成功させようと画策。来栖や三谷(シシド・カフカ)たちを1人ずつ呼び出し、「期待している」などと言って発破をかけていく。

 メンバーをファミレスに集め、サービス残業をさせていると気づいた結衣(吉高由里子)は、福永に「そうやって味方を得たって、本当の信頼は得られないんじゃないんですか」と追及。すると、福永の口からは「信頼? それ大事?」と思わぬ言葉が飛び出すのだった。

 「種田さんがいないと仕事が回らない」と、みんなから頼りにされる種田のようになりたいと願う来栖は、連日睡眠時間を削って仕事に没頭。結衣の心配する声も「今ガンガン働きたいんです」と笑顔で振り切る。だが、日に日に溜まっていく疲労。メンバーも寝不足から次第にピリピリし始め、いつしか険悪な雰囲気になっていく。


 良くない方向に進んでいくチームに頭を抱える結衣から来栖の様子を聞いた柊は、かつての自分と重ねて「話したい」と、結衣と来栖を自宅に招く。そして、語られる柊の過去。柊が新卒入社した職場は、研修もほとんどなく、“習うより慣れろ“というスタンスだった。右も左もわからない状態で飛び込み営業を続けるも、成果は出ず、連日上司の怒鳴り声が響き渡ったという。その風景は、目を閉じても消えることはなく、次第に眠れなくなった柊。

 そんな弟を、励ますつもりだったのだろう。兄の晃太郎は「大丈夫。人間は寝なくても死なない」と声をかけた。だが、その言葉は心も体も悲鳴を上げていた柊を、電車が走る線路に飛び込む直前まで追い込んでしまう。“この一歩を踏み出せば、会社に行かなくていいんだ”。それが、この苦しい毎日から逃れる唯一の解決策のように思い込んでしまうほどに……。

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