乃木坂46 山下美月、西野七瀬とは異なる演技の魅力 『電影少女』で“自身を客観視する力”を発揮

『電影少女』山下美月、西野七瀬との違い

 現在放送中のドラマ『電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京系)で主演を務める乃木坂46の山下美月。昨年放送された『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』(テレビ東京系)で主演を務めた元乃木坂46の西野七瀬からバトンを受け継ぐことになり、彼女と比べられることは避けられないが、西野とは違った妖艶な演技で視聴者の心をガッチリ掴んでいる。昨年公開の映画『日日是好日』への出演を皮切りに、今年は1月期のBSテレ東『神酒クリニックで乾杯を』でヒロインを務め、日本テレビ系ドラマ『ザンビ』と、早くも3本目のドラマ出演となる。

 山下美月は2016年に乃木坂46の3期生として加入。20thシングル『シンクロニシティ』に福神として初選抜され、21stシングル『ジコチューで行こう!』に収録された3期生楽曲「自分じゃない感じ」で初の単独センターを務める。ファンへの好対応やインタビューなども“山下プロ”と称されるほどで、最新シングル『Sing Out!』はドラマに集中するために参加を見送ったり、梅澤美波が「限られた見せ場で自分をどう活かすか考えていて、内に秘めた負けず嫌いがすごい強い」(「BRODY」2018年10月号)と評したように、与えられた仕事はきっちり成功させるという仕事へのプロ意識が高い彼女が、舞台や選抜などのアイドル活動を経験を重ねた今では「アイドルがマジ天職だと思っています!」(「月刊B.L.T.」2019年1月号)とも語っており、今後の成長がさらに楽しみだ。

 2018年にはファッション誌『CanCam』の専属モデルに抜擢、乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』では主人公の月野うさぎ役に選ばれるなど活動は多岐にわたり、そしてAKB48グループと坂道系がタッグを組んだドリームチーム、坂道AKBの第三弾「初恋ドア」でセンターに抜擢されるなど、乃木坂の次期エース候補の一人とも言える。

 山下が初ヒロイン役を演じたドラマ『神酒クリニックで乾杯を』では、クリニックのメンバーから愛される、おっとり清純派の看護師・一ノ瀬真美役を熱演。ドジっ子という設定ながら、近づきすぎると豹変しブラックな一面が出たり、シリアスな場面では優しさを見せたりと、そのマイペースぶりが山下が持つ小悪魔的なミステリアスさとマッチしていた。

 ドラマのプロデューサーは「持ち前の圧倒的に透明感のある笑顔と、内にもつ芯の強さ、凛とした華やかさ、そして真美が持つ独特なギャップやミステリアスな雰囲気など、彼女に必要な要素を全て、山下さんが持っている気がしました」(参考:https://www.tv-tokyo.co.jp/information/2018/11/24/212989.html)と語っているが、雰囲気だけでなく、女優としてはほぼ新人なのに演技が全くわざとらしくなく、目の配り方や抑揚のある声など自然な演技に圧倒された。

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