『アクアマン』4DXが全世界で200万人動員突破目前! ド派手ながらも絶妙な“水と揺れ”の演出

 突然だが、私は「4DX大好き芸人」と言っていいほど、大作映画が公開されるたびに4DXで観る選択をしてしまう。だって、席が動いて面白いんだもん!

 特に水系映画を4DXで観るのが好きだ。昨年秋に公開されたサメパニックムービー『MEG ザ・モンスター』もすごかった。しかし、2月に公開された『アクアマン』の4DXはそれを上回る完成度だった。実は、『アクアマン』は2018年度の4DX全世界興行成績TOP3にランクインしている(※日本未公開時点)。1位『ジュラシック・ワールド/炎の王国』、2位『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に続き、『アクアマン』は3位と、大作シリーズものと並んで、好成績を残している。4DX版を最後に上映するのが日本であり、すでにヒット中であることから、4DXグローバル動員は200万人を突破する見込みで動いているのだ。

 ただ派手なだけじゃない、映画の世界に入ることを実感させてくれた本作について、通常2D版も鑑賞した私が実体験に基づいて紹介する。

4DXが培ってきた水の演出の機微に注目!

 本作は全体としては派手な映画だが、細部の演出こそ丁寧で感動してしまうレベルだ。特に水の演出に関しては、場面ごとにあらゆるエフェクトが用意されている。例えば、冒頭のアクアマン/アーサー(ジェイソン・モモア)の両親であるトム(テムエラ・モリソン)とアトランナ(ニコール・キッドマン)が出会うシーンと、クライマックスでアクアマンとオーム(パトリック・ウィルソン)が対決するシーン。この二つのシーンでは、嵐が起きている。基本的に水のエフェクトは前の座席から吹きかけられるのだが、ここでは頭上から霧雨のような水が降りかかってくる演出になっている。キャラクターが雨で濡れているのと同様の状態になり、まるで自分も彼らと同じ場所に立っている感覚になるのだ。

 そして個人的にかなり感動したのが、アーサーを産んで地上で暮らしていたアトランナを連れ戻しにアトランティスの兵士がやってきたシーン。バトルの際に、兵士たちの武器と連動した演出がある。その武器とは水をエネルギーにして撃つもので(かなり強めな水鉄砲と考えてほしい)、彼らのシューティングとともに水が我々にかかってくる。そう、4DXの演出は「水があるところでは、とりあえず水かけとけ!」的なものではなく、物語や設定に沿った“意味のある演出”なのだ。細かい部分ではあるが、そのようなディテールに凝った演出に、ファンとして感動すら覚えた。

 また、実は水中の場面では水の演出がそこまでなく、むしろ陸にいるときに水がかかったり、水に潜ったり、もしくは水飛沫が立つシーンに重点的に施されている点が、よりリアルに感じられた。さらに、メラ(アンバー・ハード)とトムが灯台の上で降り注ぐ雪を手に取るシーンがある。このとき劇場の左上から雪が降る(!)ので、まるでメラがその雪をとったかのように、画面の中と外が見事にリンクし、思わず驚いてしまった。4DXは、本当にスクリーンの中に入り映画の世界観に没入することができると実感した瞬間だった。

 こういった絶妙な演出は、これまで『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』や『MEG ザ・モンスター』など海を舞台とする作品で培ってきた技術の集大成なのだ。だからこそ、本作の目玉でもある水中戦闘アクションは、『アクアマン』4DXで楽しむべき!

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