『節約ロック』上田竜也&重岡大毅が全力変顔 “ジャニーズとは?”とツッコみたくなる振り切れっぷり

『節約ロック』カッコ悪い上田&ウザ岡を堪能

 深夜ドラマ『節約ロック』(日本テレビ系)が、どうかしていて最高だ。主演はKAT-TUN上田竜也、そのライバル役にジャニーズWEST重岡大毅と、キャストを見ればTHEジャニーズドラマ。“キラキラしたアイドルが甘いセリフで視聴者をキュンキュンさせる……”なんていうドラマを想像していたら、申し訳ない。このドラマの上田はめちゃくちゃカッコ悪い。だからこそ愛しい。

 放送時間の半分くらいは全力の変顔だし、白目を向くなんて日常茶飯事。寝っ転がってのたうち回るし、急に三戸なつめ風オンザ眉毛な髪型にもなる。加えて、ジャニーズの後輩である重岡も負けてはいない。“これぞアイドル”なカワイイ顔を見せたかと思いきや、ファンの間で愛でられている“ウザい重岡”=“ウザ岡”の顔も、これでもかと出してくる。どこまでが演技なのかと思うほど、ごく自然に、そして楽しそうに見せつけてくるのがおかしい。

 そこに、くっきー(野性爆弾)が“ロックの神様”と、称してジミ・ヘンドリックス、カート・コバーン、レディー・ガガといったレジェンドたちの姿で登場。コテコテの関西弁で結構いい話をするのだが、そもそもビジュアルが強烈なのと、明らかに顔を伏せて笑いをこらえる上田の反応が気になって、全く頭に入ってこない。上田と重岡の全力変顔プロレスに、くっきーが反則技で飛び込んでくる……そんな乱闘騒ぎを見させられているようで、毎回ニヤニヤが止まらない。

 いや、これでは一体どんなドラマなのか、混乱を招くだけだ。改めて基本情報をおさらいしなければ。本作は、大久保ヒロミの同名マンガ『節約ロック』を実写化したもの。物語はサラリーマンの松本タカオ(上田)が散財グセを理由に、恋人・マキコ(藤井美菜)に振られるところから始まる。「節約なんてロックじゃねぇ」と貯金ゼロで生きてきたタカオだが、いざ節約すると心の中の貯金箱にお金が貯まる音がロックと共鳴! 節約の楽しさに目覚め、マキコとの復縁を望むのだが、天然系の爽やかイケメンの稲葉コウタ(重岡)が急接近。しかも、かなりの節約家だと知り、タカオの中に強烈なライバル意識が芽生えて……。

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