織田裕二と中村アンの信頼関係が光る 『SUITS/スーツ』自分自身と向き合う最終話に
この事実を知ってから、これまでの自信に満ち溢れた甲斐の様子が一変する。「玉井はどうすべきだと思う?」「どうしたらいい?」。甲斐からの質問に驚きつつも、秘書の玉井(中村アン)は「簡単です。全て真実を証言して柳を引きずり下ろしてやればいいんです。それでシャンパンでも開けてお祝いして、朝までどんちゃん騒ぎしましょ」といつもの甲斐の強気な調子で背中を押す。そして甲斐はそんな玉井に「やっぱり君は最高の秘書だ」と笑顔で告げた。玉井はその後も、「幸村・上杉法律事務所」の所長であるチカ(鈴木保奈美)に「もうあんな甲斐先生を見たくありません。これで先生を救ってください」と柳の隠蔽の証拠を差し出していた。甲斐と玉井が築いてきた信頼関係の強さが垣間見えた瞬間だった。
甲斐は検事時代、柳の不正を知っていながらも、下っ端という立場から、地検のエースである柳を告発できずにいた。「上層部は誰も守っちゃくれない。だから私は検察を辞めた」。柳の不正と向き合うことは、過去の自分と向き合うことでもあった。そしてもうひとつ、甲斐が思い悩んでいたのは、自身が検事時代に柳の証拠隠しにより、冤罪を犯してしまったということ。次週の最終話では、甲斐がこの冤罪と向き合うことになる。甲斐と大輔(中島裕翔)、そして玉井やチカたちとの結束も問われる回となるだろう。
(文=大和田茉椰)
■放送情報
『SUITS/スーツ』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:織田裕二、中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、新木優子、中村アン、鈴木保奈美、今田美桜、小手伸也、磯村勇斗ほか
原作:『SUITS/スーツ』 NBC Universal製作
脚本:池上純哉
演出:土方政人
プロデュース:後藤博幸、小林宙
制作協力:共同テレビジョン
制作著作:フジテレビジョン
(c)フジテレビ
公式サイト:http://www.fujitv.co.jp/SUITS/