賀来賢人主演『今日から俺は!!』本格的なツッパリドラマ化に驚き 柳楽優弥もゲストで登場

 第1話と第2話の流れをある程度汲んでいるとはいえども、突然本格的にツッパリドラマと化した10月28日放送の日本テレビ系列『今日から俺は!!』第3話。三橋(賀来賢人)と伊藤(伊藤健太郎)のコンビが、地域で最強の開久高校の智司(鈴木伸之)&相良(磯村勇斗)に戦いを挑むのだ。序盤から繰り返される喧嘩シーンの数々も驚きだが、それ以上に驚きなのはこれまでの“卑怯極まりない”手法をほぼほぼ封印して、ガチでタイマンを張って強敵に立ち向かっていく三橋の姿だ。

 そもそもは、第2話で道場を守った三橋を“サンちゃん”と呼び、想いを寄せるようになった理子(清野菜名)がいて、その理子に想いを寄せていた紅高の番長・今井(太賀)が告白するもあえなく撃沈。手下の谷川(矢本悠馬)とともに河原で石を投げていたら対岸にいた開久の下っ端ヤンキーに直撃してしまい、今井は見事に打ちのめすものの、智司から目をつけられ相良によってボコボコにされてしまう。

 そこで颯爽と上空から登場。出だしこそ卑怯な手を使って相良を気絶させた三橋だが、いずれにしても今井を救いにきたことには変わりない。巻き込まれるというよりは自分で喧嘩の中に入っていって、智司にも一撃食らわす。今井の頭の中で反芻される理子の言葉通り“意外といいヤツ”な部分が、これまで以上にはっきりと描き出されているわけだ。

 何はともあれ、対ヤクザでも対道場破りでもなく、高校同士の抗争こそがツッパリものの醍醐味中の醍醐味であることは間違いない。学校の名前を背負う智司に対して、自分より偉そうなやつを叩きつぶすと宣言して智司と互角の喧嘩を繰り広げる三橋。これまで卑怯な部分ばかり目立ってきたが、よくよく考えてみれば徹底的な策士で相手の隙に漬け込む、邪道ながらも確実なスキルの高さの持ち主。だからと言っても、ついこないだツッパリデビューした三橋がこんなに強かっただろうかと気になってしまうのだが、もうそこは知らず知らずのうちに進化したのだと片付けてしまってもいいだろう。深く考えるドラマではないということだ。

関連記事