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菅田将暉の溢れ出る“優しさ”が物語の鍵に? 『dele』ワールドが持つ誘引力を分析

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 7月27日に第1話が放送された『dele(ディーリー)』(テレビ朝日系)。デジタル遺品の中の秘密を紐解きながら、隠された真実を解明していく模様を描く本作。山田孝之演じる坂上圭司が経営する「dele.LIFE」は、依頼人の死後、その確認が取れ次第、依頼されたデジタルデータを削除する仕事を請け負っている。

 第1話の依頼人はゴシップ記者の安岡(本多章一)。彼の死に疑いをもった新米の真柴祐太郎(菅田将暉)は、依頼されたデータの内容を閲覧させてくれと圭司を説得する。結果、そのデータから警察の不祥事を把握した2人は、安岡とつながっていた片山薫(江口のりこ)の救出、不祥事にまつわるデータの回収と、見事難題を切り抜けていく。

 今後も本作ではデジタル遺品をもとに、様々な謎に立ち向かう2人が描かれていくことが予想されるが、本作が視聴者を引きつけるその魅力をレビューしていこう。

 まず、なにより『dele』の新しさはデジタル遺品を扱う作品であるということであろう。本作以外にも遺品にスポットを当てた作品は存在するが、『dele』 におけるデジタル遺品となると、幾分事情が複雑になる。というのも、本来は仕事の方針として、たとえ圭司らが見たところで何とも思わない内容であろうと、「中身は見ない」という圭司のルールがある。そもそも依頼人がデータ削除を依頼した理由は、誰にも見られたくないからであって、たとえそれを請け負う側とはいえ、見ないことが故人の望みである以上、見るということは故人の意志に反する行為なのだ。

 第1話では祐太郎が残された息子のためにも真実を明らかにしたいという思いから、圭司を説得してその中身をこじ開けてしまう。しかし、弁護士で圭司の姉の坂上舞(麻生久美子)との終盤の会話の中で、安岡がデータ削除を依頼した理由は、息子にゴシップ記者であることを知られたくなかったからではないかということが明らかにされた(息子は当然のことながら、祐太郎もこのことを知らされなかった)。だから、故人の意志は結果として“尊重”されることとなった。今後も、ひょっとすると“見てはいけない”という暗黙のルールを破ってしまうのかもしれないが、圭司らの対応に注視していきたい。

      

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