実写版『ピーターラビット』、原作とキャラ設定を変えた理由は? ウィル・グラック監督に聞く
ーーピーターたちは本当に生きているかのような質感でしたね。
グラック:『レゴ(R)ムービー』『ハッピー フィート』などのアニマル・ロジックというオーストラリアのVFX会社に依頼した。そこは世界で一番のアニメーションを手掛けてくれるんだ。この作品を観ていると、数分で動物がCGであることを忘れてしまうだろう? 一時停止したときに本物の動物のように感じてもらいたかったんだ。リアルさを追求する一方で、表情や感情がわかるようにしてほしいという難しい注文もつけたよ。それでもふわふわの毛皮の感じとか、とても素晴らしい仕事をしてくれた。
ーー「謝罪」を意味するおでこあわせのポーズがかわいくて堪りませんでした。
グラック:あれは僕が生み出したアイデアなんだ。この映画の中では喋っているけれど、うさぎがもし喋らない状況で人間と関わりを持つときに何が一番いいだろうか考えた。犬も話すことはできないけど、彼らが何を要求しているか仕草でわかるときがあるだろう? それと同じように何か意思疎通ができるポーズがあればいいと思ったんだ。この映画が公開されてから、科学者の人に「あんなこと絶対うさぎはしない」って言われてしまったんだけれど、僕は「喋りもしないだろう?」と返したよ(笑)。
(取材・文・写真=阿部桜子)
■公開情報
『ピーターラビット』
5月18日(金)全国ロードショー
出演:ローズ・バーン、ドーナル・グリーソン、ジェームズ・コーデン
監督:ウィル・グラック
配給:ソニー・ピクチャーズ
公式サイト:http://PeterRabbit-movie.JP