V6三宅健、役者としての魅力は“顔”の多さにあり 『トットちゃん!』と舞台での活躍を紐解く
三宅がなぜここまで多様な顔を持っているのか考えると、“努力”という言葉が真っ先に浮かぶ。たとえば、『滝沢歌舞伎』の記者会見では「和モノに関しては滝沢のほうが大先輩なので厳しく指導していただいて」とコメント。先輩・後輩関係なく演技のヒントを得ようとしている。また、2011年に主演を務めた舞台『ラブリーベイベー』の囲み取材では、ユニセックスなイメージを出したいというリクエストに応えて、筋トレを止めて体重を4キロほど増やすという役作りをしたことを話していた。役を作り上げるのに、ストイックな努力を惜しまない。その姿勢が、彼の変幻自在な演技・パフォーマンスにつながっているのではないだろうか。
持ち前の器用さと努力で、どんな役でもすんなりこなせてしまうV6・三宅。この先、1990年代のようにドラマ出演する機会が増えていくかもしれない。そして、年齢と経験を重ねた三宅は王道な役だけでなく癖のある役もモノにできる実力が備わったことだろう。今後の活躍を楽しみにしていたい。
(文=高橋梓)