満島ひかり、”動と静“のギャップが武器に!? 映画、ドラマ、CMで映える中毒性

満島ひかり、独特のギャップが武器に

 前述したこれまで満島が演じてきた役で見ている限り、その完全なハマりように、「ドSキャラ」や、「テンションの振り切れたキャラ」、そして「高圧的で口が達者なキャラ」などを、彼女が演じる得意なキャラクターのタイプ、あるいは彼女自身へのイメージとして固定してしまいそうになる。ところが、『監獄のお姫さま』でも時折見せている笑顔同様に、今年9月から彼女が起用されたキリンビール「一番搾り」のCMでは、会社帰りの男性たちと屋台で肩を並べ合い、またまったく違う一面を見せている。アツアツのおでんを頬張り、ビールグラスをあおる姿に、思わずもれる「幸せ~」のひと言。その愛嬌たっぷりの自然な振る舞いと満面の笑みには、思わずこちらも「幸せ~」と続きそうになってしまうのだ。

 どのキャラクターにも見事にハマる彼女の演技は、いくつものイメージを作り出すが、自在な振れ幅によって、さらにいくつものギャップを作り出している。銀幕に留まらず、ドラマにCMに、まだまだ彼女の姿に振り回されていくに違いない。

201708_kangoku7
201708_kangoku6
201708_kangoku5
201708_kangoku4
201708_kangoku3
201708_kangoku2
201708_kangoku1
previous arrow
next arrow
201708_kangoku7
201708_kangoku6
201708_kangoku5
201708_kangoku4
201708_kangoku3
201708_kangoku2
201708_kangoku1
previous arrow
next arrow

 

■折田侑駿
映画ライター。1990年生まれ。オムニバス長編映画『スクラップスクラッパー』などに役者として出演。最も好きな監督は、増村保造。

■番組情報
火曜ドラマ『監獄のお姫さま』
TBS系にて毎週火曜22時〜
脚本:宮藤官九郎
プロデューサー:金子文紀、宮崎真佐子
演出:金子文紀ほか
出演:小泉今日子、満島ひかり、伊勢谷友介、夏帆、塚本高史、猫背椿、池田成志、坂井真紀、森下愛子、菅野美穂
主題歌:安室奈美恵「Showtime」
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:http://www.tbs.co.jp/pripri-TBS/

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる