『13の理由』大ヒットが一因!? Netflix、オリジナル番組“打ち切り強化宣言”にファン悲鳴

Netflix、オリジナル番組打ち切り強化

 『センス8』でシカゴの警察官ウィルを演じたブライアン・J・スミスは、打ち切りに落ち込んでいるキャストの1人だ。ファンにツイッターで「声を上げることが必要!」と呼び掛けたことで、「#RenewSense8」(「#センス8の更新を」)のタグを付けて打ち切りの撤回を叫ぶファンが続出。Netflixと同じくオリジナル作品の製作に力を入れるAmazonに引き継いで欲しいと懇願する声も上がった。その後、スミスは「君たちが戦ってくれたことは僕らの心に響いたよ。でも、十分な数の視聴者を集められなかったし、製作するにはとてつもない費用がかかるんだ」とツイートしている。確かに、登場人物の8人が暮らすそれぞれの国や移動先での撮影費用(13カ国16都市!)、8人の主役に加え、ダリル・ハンナや『LOST』のナヴィーン・アンドリュースのギャラだけでも相当な費用がかかることは想像に難くない。

 男性から女性へと性転換し、その後女性と愛し合うという難役のノミ役がハマっていたジェイミー・クレイトンは「『センス8』はあなたの中で生き続けるわ。それぞれのため、この美しい世界のために、愛し、訪ね、学び、人を助け、闘うの」と『センス8』のキャラクターが劇中で見せてきた行いをもとに、ファンへ心境を伝えた。

 これからも積極的に打ち切るとヘイスティングスが語っているように、2作品以外のファンにもショックな続報が迫りつつあるかもしれない。『13の理由』の大ヒットは、SNSでの口コミ効果が絶大であった。お気に入りの作品を続けてもらうためには、ファン自らが宣伝マンとなり、視聴者を増やすことが要求される時代なのかもしれない。

■賀来比呂美
ライター/編集者。大学で映画学を専攻。海外セレブ情報誌の編集者を経て、現在、「シネマカフェ」、「Petomorrow」などで執筆。好きな監督はウェス・アンダーソン、好きなものは映画、海外ドラマ、お酒、犬猫。

■配信情報
Netflixオリジナルドラマ『ゲットダウン』
Netflixにて配信中
原作・制作:バズ・ラーマン、スティーヴン・アドリー=ギアギス
出演:ジャスティス・スミス、シャメイク・ムーア、ヘリゼン・グアルディオラ、スカイラン・ブルックス、トレメイン・ブラウン・Jrほか
作品ページ:https://www.netflix.com/title/80025601

Netflixオリジナルドラマ『センス8』
Netflixにて配信中
原作・制作:リリー・ウォシャウスキー、ラナ・ウォシャウスキー、J・マイケル・ストラジンスキー
出演:タペンス・ミドルトン、ブライアン・J・スミス、ペ・ドゥナ、マックス・リーメルト、ナヴィーン・アンドリュース、ダリル・ハンナほか
作品ページ:https://www.netflix.com/title/80025744

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