“ゴジラ対エヴァンゲリオン”、日本絵画風デザインに 村上隆が描くコラボビジュアル第三弾公開

ゴジラ&エヴァ、コラボイラスト公開

 映画『シン・ゴジラ』より、現代アーティスト・村上隆がデザインする“ゴジラ対エヴァンゲリオン”コラボビジュアル第3弾が公開された。

 本作は、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が脚本・総監督を務めるゴジラシリーズ最新作。長谷川博巳、竹野内豊、石原さとみをはじめとする総勢328人の出演者が、フルCGで描かれたシリーズ史上最大(118.5メートル)のゴジラと対峙していく。

 前田真宏、開田裕治に続き、今回“ゴジラ対エヴァンゲリオン”のコラボイラストをデザインしたのは、現代アーティスト・村上隆。村上は、2015年10月31日~2016年3月6日の期間に森美術館で開催されたイベント展“村上隆の五百羅漢図展”で31万人を動員し、平成27年度(第66回)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。公開されたコラボイラストは、日本絵画伝統の流れでアニメやマンガのキャラクターなどを描いてきた、村上ならではの作風に仕上がっている。

 2005年に開催されたキュレーション展“Little Boy”展で村上は、『ゴジラ』と『新世紀エヴァンゲリオン』を日本の戦後を象徴する作品として選んでいる。同イベントのカタログ上で村上は、ゴジラについて「かつて日本人が生み出したキャラクターに、ゴジラほど恐ろしい形相の怪物はなかった。核の恐怖は日本人の創造性の領域にまで多大な影響をもたらしたのだ。これ以降、核の恐怖のイメージは日本のポップカルチャーの底流として流れ続けていく」と語り、エヴァンゲリオンについては「ある意味で庵野の分身であるシンジを悩ませる「居場所探し」の問題は、現代日本の突破不全な難問である。ようやく戦争のトラウマを乗り越えたか、と思ったのも束の間、その先を自力で造り上げられぬジレンマの核を日本は今探している真っただ中なのである」とコメントを寄せている。

 このビジュアルは、7月18日AM10:01より全国のセブン-イレブンで使える電子マネーnanaco(ナナコ)カードの券面として使用されるほか、様々なグッズ商品にも使用される予定。

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■公開情報
『シン・ゴジラ』
7月29日(金)全国東宝系にて公開
出演:長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ
脚本・総監督:庵野秀明
監督・特技監督:樋口真嗣
准監督・特技統括:尾上克郎
音楽:鷺巣詩郎
(c)TM&(c)TOHO CO.,LTD. (c)カラー
(c)2016 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. TM&©TOHO CO.,LTD.
公式サイト:http://shin-godzilla.jp/
「ゴジラ対エヴァンゲリオン」コラボ特設サイト:http://shin-godzilla.jp/gvse/

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