加藤シゲアキ、『時をかける少女』教師役はハマり役となるか? 独自のスタンスを考察

 ジャニーズの俳優は20代後半〜30代半ばになると、青年と中年の狭間で、うまい役どころが見つからないことがある。ジャニーズ内でも屈指の演技派である二宮和也でさえ、2014年にドラマ『弱くても勝てます 〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』で教師を演じた際は、どこか不自然な印象が拭えなかった。若々しいルックスのため、周囲の生徒との関係性を明示化できなかったのが、その理由のひとつだろう。しかしその点、すでにアイドル的なイメージを対象化している加藤であれば、自然と教師らしい態度が取れるのではないだろうか。

 今回の教師役は熱血漢とのことで、クールな加藤がどう演じるのかも楽しみなところ。言葉に説得力を持つ彼ならではの演技で、生徒たちを盛り上げながらも、作品に深みを与えてくれることだろう。ちなみに、加藤は本作へ出演するにあたり『時をかける少女』をオマージュした短編小説『おれさまのいうとおり』を執筆している。こちらも合わせて楽しみたいところだ。

(文=泉夏音)

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