『火花』林遣都、波岡一喜らがドイツで舞台挨拶 林「作品を生み出してくれた又吉さんに感謝」

『火花』ドイツイベントレポ

 又吉直樹原作のNETFLLIXオリジナルドラマ『火花』が、フランクフルト(ドイツ)で開催中の「ニッポン・コネクション」第16回日本映画祭のニッポン・シネマに出品された。6月28日と29日、二日間に渡り行われた上映会後の舞台挨拶に、林遣都、波岡一喜、久万真路監督が登壇した。

 第153回芥川賞を受賞した小説『火花』を実写化した本作は、廣木隆一が総監督を務め、白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝が各話の監督をそれぞれ務める青春ドラマ。売れない芸人の徳永(林遣都)と先輩芸人の神谷(波岡一喜)の出会いをきっかけに、二人の芸人が苦悩し葛藤していく模様を描く。
 
 300席満席の会場を前に、林遣都は満面の笑みを浮かべて「日本で俳優をやっている林遣都と申します。こうして、海外の方にご覧頂く機会を頂けたことを、とても嬉しく思います。海外の方に胸をはって観ていただける素敵な作品になったので是非楽しんでいってください」と挨拶。一方、波岡一喜は「こんばんは! 私は波岡一喜といいます。来てくれて本当にありがとうございます」とドイツ語で挨拶し、続けて「ここからは日本語で…」と照れ笑いをしながら「嬉しい! こんなにたくさんのお客さんがいらっしゃると思わなかったので泣きそうになりました。今日昼間、フランクフルト市内を回り、天候もよくとてもいい日なんだと思いました。今ここに来てもっといい日だと感じました。楽しんでいってください」と興奮気味に語った。また、7話・8話を担当した久万監督は、「漫才に青春をかけた男たちの物語を、みなさんがどう受け止めてくださるか、ドキドキもしていますがよい評価を頂けることを、期待しています。思いっきり笑って楽しんでいってください」とコメントした。

 記者から原作についての質問をされた林は、「この物語の原作をかかれた又吉直樹さんは、この物語の主人公のように漫才をされている日本でも大変な有名な芸人さんです。また、昨年、日本では歴史的な文学賞である芥川賞を受賞し、日本中がこの物語に魅了され、感動の渦にのまれました」と回答。世界配信についての意気込みを問われると「日本で俳優として活動をしていると、海外で作品をご覧頂ける機会がなかなかないので、作品を生み出してくれた又吉さんに感謝しております」と又吉への感謝の意を表した。また波岡は、「世界中で配信されたら、もっといろんな人が見てくれますよね。もっと有名になりたい!」とコメントし、会場を沸かせた。

 さらに久万監督は「5人監督がひとつの作品を手掛けるというのは、日本でもなかなかない試みです。この作品は映画監督と映画のスタッフが手掛けています。僕たちは一本の映画を作るつもりで臨んでいました。総監督の廣木隆一監督を筆頭に、それぞれの監督が切磋琢磨し、いい意味で競い合ったことが作品にうまく反映されていると思います」と語り、映像作品における新しい表現のあり方を示唆した。

■配信情報
NETFLIXオリジナルドラマ『火花』
6月3日(金)より全世界同時配信
出演:林遣都、波岡一喜、門脇麦、好井まさお(井下好井)、村田秀亮(とろサーモン)、菜葉菜、山本彩(NMB48/AKB48)、徳永えり、渡辺大知、高橋メアリージュン、渡辺哲、忍成修吾、徳井優、温水洋一、嶋田久作、大久保たもつ(ザ☆忍者)、橋本稜&俵山峻(スクールゾーン)、西村真二&きょん(ラフレクラン)、染谷将太、田口トモロヲ、小林薫
総監督:廣木隆一
監督:白石和彌、沖田修一、久万真路、毛利安孝
原作:又吉直樹著「火花」(文藝春秋 刊)
脚本:加藤正人、高橋美幸、加藤結子
制作プロダクション:ザフール パイプライン
制作:吉本興業
製作:YDクリエイション
(c)2016YDクリエイション
公式サイト:http://hibana-netflix.jp/

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