志尊淳、広瀬アリス、前田公輝、橋本マナミ……注目の若手俳優は『ダマシバナシ』をどう演じる?

 そして今回のドラマの中でとくに注目したいのが「ダマシバナシ(3)『朝陽』(ちょっとエッチな長男のお話)」だ。主演を務める前田公輝は、2003年より『天才てれびくんMAX』のてれび戦士として活躍するなど、実はキャリアの長い俳優だ。ドラマ『デスノート』の捜査一課の巡査・松田桃太役を務めた際は、原作キャラの再現率がドラマの中で一番高いと話題に。他にも2008年に初主演した映画『ひぐらしのなく頃に』の前原圭一役では、正気と狂気に満ちた演技で評価されるなど、数々の映画やドラマでその実力を発揮している。そんな前田公輝が今回、演じるのは、女性の匂いを嗅ぎまくる変態の大学生。そして、体のいろんな箇所の匂いを嗅がせまくる女教授役を、橋本マナミが演じている。

 橋本マナミは、長い地道な活動を経て2015年にブレイクしたグラビアタレント兼女優だ。30歳を過ぎ、大人のセクシーさを売りにしていることから、「愛人にしたい女No.1」や「国民の愛人」などの異名を持っている。ポスト壇蜜とも言われていたが、そのセクシーかつ上品な抜群のスタイルと、芸人に勝るとも劣らない歯に衣着せぬトーク力によって、いまや芸能界において独自の立ち位置を確立しているといえるだろう。女優としては、キャリアが長い分、数々の出演歴があり、今年も『まれ』や『ナポレオンの村』などに出演しているが、まだまだワンポイントキャラとしてのイメージが強い。しかし、愛人キャラが定着したことにより、今後は女優として重要な役柄を演じていくことは間違いないだろう。鈴木京香を始め、米倉涼子や石田ゆり子など、愛人役のブレイクから大物になった女優は数知れず。橋本マナミもまた、さらなる飛躍が期待できるだろう。今回の『ダマシバナシ』では、主人公の大学生をセクシーさで惑わす女教授役をどう演じきるのか。若手実力派の前田公輝との絡みも、今後のステップとして実に楽しみである。

 『ダマシバナシ』は、今年飛躍を遂げた次世代の役者たちが顔を揃える、2015年を締めくくるのにふさわしいキャスティングのドラマである。本作を観れば、役者界の新風を感じられることは間違いないはずだ。

(文=本 手)

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