米国で映画賞ノミネート多数 社会派ヒューマンドラマ『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』予告編公開
ビジネスの現場で経営者が強いられる壮絶な危機を描いた『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』が10月1日(木)より公開される。全米では昨年に公開され、24の映画賞の40部門にノミネート。ナショナルボードオブレビューで作品賞、主演男優賞、助演女優賞をはじめ、ゴールデングローブ賞で助演女優賞ノミネート、ほか6部門に輝いた話題作だ。そんな同作の予告編が13日、公開された。
監督をつとめるのは、『マージン・コール』で初監督ながらアカデミー賞にノミネートされたJ・C・チャンダー。主人公である経営者・アベルは、『インサイド・ルーウィン・ディヴィス 名もなき男の歌』、『スターウォーズ/フォースの覚醒』ほか、目下人気急上昇中の実力派俳優、オスカー・アイザックが演じる。夫の成功を支えつつも家族を守りたいと思う妻・アナ役として、アカデミー賞に2度ノミネートされたジェシカ・チャステインが出演する。
トラブル解決に向けた、緊迫の30日間
舞台は1981年のニューヨーク。オイル業界で、クリーンなビジネスを信条にオイルカンパニーを築きあげた移民のアベルとその妻・アナは、事業拡大のために土地購入の頭金として全財産を投入する。その彼の成功を阻止しようとする何者かの手によって、積荷のオイルの強奪、脱税による嫌疑、家族への脅威など、次々にトラブルがのしかかる。悪い噂は一気に広まり、ついに銀行から融資を断られ、信頼していた妻との間にも亀裂が入る。刻一刻と破産が迫るなか、孤立無援のアベルはトラブル解決のために奔走する。期限までわずか30日間――という、緊迫感あふれる状況を描いた作品だ。
監督は同作について「僕の人生だって白黒はっきりした選択なんて、今まで一度もなかった。いつだってグレーだったんだ。そういうグレーな領域にこそ、人間を描き出すヒューマンストーリーは見つかるものだ。今回もそこを描いたつもりだ」と語っている。全米で高く評価された社会派ヒューマンドラマが日本でどう受け止められるかに注目したい。
(文=編集部)
■公開情報
『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』
公開:10月1日(木)TOHO シネマズ シャンテ 他全国ロードショー
配給:ギャガ
・メイン画像クレジット
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