スピルバーグが総指揮で映画化 ベストセラー小説『ジェイムズ』翻訳版刊行決定
パーシヴァル・エヴェレット著、木原善彦訳による小説『ジェイムズ』が河出書房新社より2025年6月27日に発売される。
かつてヘミングウェイが「あらゆる現代アメリカ文学の祖」と称した『ハックルベリー・フィン』を黒人奴隷ジムの目を通した逆視点で語り、ブラックユーモアで残酷な逃避行を描く。
2024年3月にアメリカで刊行され、世界の名だたる賞を受賞、有名各紙誌の年間最優秀図書に選定される、いま注目の小説。ユニバーサル・ピクチャーズが映画化権を取得し、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮を務めるというニュースも話題となっている。
■あらすじ
我が身を売られる運命を知り、生き延びるために逃げ出した黒人奴隷ジェイムズ。しかし少年ハックをともないミシシッピ川をくだる彼を待ち受けるのは、あまりに過酷な旅路だった。
奴隷主たちを出し抜き、ペテン師を騙し返し、どこまでも逃げていくジェイムズの逃避行の果てに待つものとは──。
黒人奴隷ジムの目から「ハックルベリー・フィン」を語り、痛烈な笑いと皮肉で全世界に衝撃を与えた怪物的話題作。
■著者 パーシヴァル・エヴェレット Percival Everett
1956年生まれ。アフリカ系アメリカ人作家。南カリフォルニア大学卓越教授。著書に『Dr. No』(全米批評家協会賞最終候補、PEN/ジーン・スタイン図書賞受賞)、『The Trees』(ブッカー賞最終候補)、『Telephone』 (ピュリツァー賞最終候補) 、『So Much Blue』、『Erasure』、『I Am Not Sidney Poitier』などがある。小説『Erasure』を原作とした映画『アメリカン・フィクション』が2023年に公開され、アカデミー賞脚色賞を受賞。
■書誌情報
『ジェイムズ』
著者:パーシヴァル・エヴェレット
翻訳:木原善彦
価格:2,750円(税込)
発売日:2025年6月27日
出版社:河出書房新社