新文芸レーベル「MPエンタテイメント」誕生 創刊第一弾はミステリ作家・楠谷佑の伝説的デビュー作『無気力探偵』が完全版で復活

 2025年5月、マイナビ出版から新たな文芸レーベル「MPエンタテイメント」の創刊が発表された。「じぶん時間に、いつもと違う刺激と楽しみを。」をタグラインにミステリ、ホラー、ファンタジーなど幅広いエンタテイメントを届けるレーベルとして、四六判で定期刊行される。

 会社時間とも生活時間とも違う、自分だけのための時間、「じぶん時間」。本レーベルは、そのじぶん時間を充実させたい人のためのラインナップが揃うだろう。

 記念すべき創刊第一弾として、楠谷佑の『無気力探偵』と椎葉伊作の『怪異ー百モノ語ー』が同時刊行される。

『無気力探偵~面倒な事件、お断り~[完全版]』楠谷佑

 今注目のミステリ作家・楠谷佑の伝説的デビュー作『無気力探偵』に加筆修正、さらに書下ろしの番外編を追加し、完全版として刊行。

 本作は、有栖川有栖などの有名ミステリ作家陣が推薦している『案山子の村の殺人』(東京創元社)をはじめ、『ルームメイトと謎解きを』(ポプラ社)、『家政夫くんは名探偵!』(マイナビ出版)などの著者である楠谷佑が高校在学中に書き上げた商業出版デビュー作だ。

◼︎読書メーター 単行本の読みたい本ランキングで週間1位を獲得!(2025/3/17~3/23)


<あらすじ>

たぐいまれな推理力と、どんな無理難題も解決できる能力を持つ高校生、霧島智鶴。だが、致命的にめんどくさがりで極的に無気力な性格。そんな彼がある日出くわした殺人事件。落ちこぼれ刑事・熱海の推理を聞かされ、思わず口出ししたことで、協力するはめに。無気力な彼はどのように事件を推理するのか?

<書誌情報>
・書名:無気力探偵~面倒な事件、お断り~[完全版]
・著者:楠谷佑
・イラストレーター:丸千代
・ページ数:392ページ
・定価:1,892円(本体1,720円+税)
・判型:四六判
・ISBN:978-4-8399-8725-1

『怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話』椎葉伊作

 第9回カクヨムWeb小説コンテスト <ホラー部門>特別賞を受賞した椎葉伊作による、あなたに語りかける百の怪談ショートショート集。なお、第9回カクヨムWeb小説コンテスト <ホラー部門>特別賞受賞作である『オウマガの蠱惑』はKADOKAWAから4月刊行で、椎葉伊作作品が2ヵ月連続で刊行されることとなっている。

◼︎ブクログ 本・デイリーランキングで3日連続1位獲得!(集計期間:2025/3/29午後~31)


<あらすじ>

「見切れ幽霊」「廃墟の仏壇」「トイレの○○さん」「捲れたポスター」「スズリバコ」などなど、語り手が収集した場所も、時間も、怖さも全く異なる短い物語。
そして合間に断片的に語られる語り手が体験した出来事。
それが一つの像を結ぶとき、君が出会うものとは――。

<書誌情報>
・書名:怪異ー百モノ語ー 僕が君に語りたい百の怖い話
・著者:椎葉伊作
・ページ数:496ページ
・定価:1,892円(本体1,720円+税)
・判型:四六判
・ISBN:978-4-8399-8901-9

 ミステリとホラー、テーマも味わいも違う第一弾ラインナップ。謎解きを楽しむもよし、短篇の積み重ねが喚起する怖さを味わうもよし、じぶん時間の気分に応じて、好きなものを手に取ろう。

 また、6月には第二弾として、『無気力探偵2[完全版]』が刊行。以降も、気鋭の作家による多彩なテーマの作品を刊行される予定だ。

『無気力探偵2~赤い紐連続殺人事件~[完全版]』楠谷佑


<あらすじ>

霧島智鶴は、究極の無気力にしてどんな無理難題も解決できる天才高校生。たぐいまれな推理力により、刑事からも一目置かれ、アドバイスをしていた。そんな彼のもとに次々と事件が舞い込む。
しぶしぶ事件に挑む智鶴の前に、彼を嫌うエリート刑事・上諏訪が登場。どちらが先に解決するかの勝負に――!

<書誌情報>
・書名:無気力探偵2~赤い紐連続殺人事件~[完全版]
・著者:楠谷佑
・ページ数:382ページ
・定価:1,892円(本体1,720円+税)
・判型:四六判
・ISBN:978-4-8399-8726-8

 ほか、現段階で予定している、「MPエンタテイメント」今後の刊行ラインナップも少しだけ公開された。詳細の発表を楽しみに待ちたいところだ。

・水鏡月聖:ミステリ作品
・蒼月海里:終末小説
・十文字青:ファンタジー小説
・久青玩具堂:ミステリ作品
・藍内友紀:ディストピア小説
・綾里けいし:ホラーミステリ小説
・夢見里龍:ホラーファンタジー小説
・森晶麿:ミステリ小説
※ラインナップは予告なく変更になる場合がございます。

◼︎最新情報は公式HPや公式X・公式noteにて発信されている。チェックしてみよう。
・MPエンタテイメント特設サイト:https://book.mynavi.jp/mpent/
・MPエンタテイメント公式X:https://x.com/MPENT_Book
・MPエンタテイメント公式note:https://note.com/mpent_book

◼︎レーベルコメント

本との出会いは様々だと思います。物語にひたる楽しみ、日常と違う世界の体験、新しいことを知ったり、知的ゲームに頭を悩ませたり、思いがけない感動と出会ったり。人生観が変わることさえあるかも知れません。エンタテイメントの枠を縦横無尽に用い、読者ひとり一人のじぶん時間の充実を目指す、マイナビ出版の新レーベルに、ぜひご注目ください。

関連記事