菊池風磨の“演技”に注目? 文芸評論家が語る『#真相をお話しします』原作の魅力と映画の見どころ

「菊池風磨はバラエティ番組の印象が強く、『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(フジテレビ系)で見事に騙され、何かと裸にさせられてキレる姿がお約束になっています。また、『何か“オモシロいコト”ないの?』(同)ではワンバンライス(※白いご飯に料理をワンバウンドさせ、その香りや味から料理を推理する人気企画)で頭を悩ませている姿も印象的。“騙され役”としては一級品だと思いますし、名推理を見せればそれはそれで意外性があって面白い。どんな演技を見せてくれるか楽しみです」

 これから原作を読み、映画の“予習”を行う人も少なくないだろう。そんな新規読者に向けて、最後に円堂氏がおすすめの2冊を紹介してくれた。

「結城真一郎さんは『#真相をお話しします』の前作となる『救国ゲーム』(新潮社)ではドローンによる無差別攻撃を描き、次作の『難問の多い料理店』(集英社)では店舗を構えないゴーストレストランを舞台にしてUber Eatsをモデルにした配達員を登場させるなど、同じく現代的なモチーフの作品を発表しています。『#真相をお話しします』を面白く感じた人は、前後の作品にも手を伸ばすと楽しめるのではないでしょうか」

 

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