【ラノベ最新動向】『薬屋のひとりごと』シリーズがランキング20位までほぼ独占!
12位は顎木あくみによる人気シリーズ最新刊で3月15日発売予定の『わたしの幸せな結婚八』(富士見L文庫)。『薬屋のひとりごと』の人気沸騰がなければ、何週間も1位に座り続けた7巻のように、ランキングの上位に入っていただろう。まだ学生だった久堂清霞が、部下の五道佳斗の父から対異特務小隊に誘われていた頃のエピソードで、シリーズにも深く関わっている「土蜘蛛」との因縁も明らかにされる。
18位には、三上延によるビブリオミステリシリーズの最新刊となる『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』が登場。古書店を営む栞子がアルバイトに来ている大輔と共に、古書に関する知識を駆使して本にまつわる謎を解いてく作品として始まったシリーズは、栞子と大輔が結婚して扉子という子供ができて新章へと突入。『扉子たちと継がれる道』はその第4弾で、川端康成ら鎌倉文士たちが戦時中に立ち上げた貸本屋「鎌倉文庫」の謎に、栞子の母親の智恵子も入れて扉子まで3代がそれぞれに挑んでいく。
20位までで『薬屋のひとりごと』以外は、2月25日発売の衣笠省梧『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編11』(MF文庫J)が19位にランクインした。3年生がリーダーを務めて2年生や1年生もクラス混合のグループで挑む「交流会」の実施が発表され、主人公の綾小路清隆は、成績優秀ながらも底が知れない鬼龍院楓花をリーダーにしたグループで、押し花作りやトランプ、アーチェリーといった体験学習ゲームに参加する。退学ペナルティもクラスポイントの増減もない緩い合宿の水面下で進む、学年末に向けた動きがどのような結果をもたらすかを想像できそうな展開だ。