「さすがに攻めすぎ!」マツケンサンバ付録で話題の少女漫画雑誌「ちゃお」 付録でバズらせるテクニック
10月3日発売の少女漫画雑誌「ちゃお」11月号に、なんと松平健が登場し、Xで爆発的な話題を呼んでいる。表紙をめくった読者は驚いたのではないだろうか。いきなり、付録の「ゆめかわ▽Viva&Love マツケンサンバ恋叶おまじないシール」(▽=ハート)が現れるのだ。
お馴染みマツケンサンバのハデハデな衣装をまとい、「ビバ!!恋叶」「きっとその想いは届くよセニョリータ」など、ちゃおの読者“ちゃおっ娘”に熱すぎるメッセージを送る。そのインパクトは抜群で、「ちゃお」のイメージカラーであるピンク色と、“上様”がまとう金色の着物のバランスも絶妙だ。このコラボを考えた編集者と、斬新すぎるデザインを生み出したデザイナーに拍手を送りたい。
なお、松平健のインタビュー記事も掲載されている。この内容も秀逸だ。人生の大先輩・69歳のマツケンが、「ちゃお」読者層の小学生女子に恋愛や勉強についてメッセージを送っている。異色ながら、とても頼もしく楽しいページになっている。
「ちゃお」はこれまでもSNSでバズりまくるヒット企画を連発してきた。特に付録は長年の経験を有する小学館らしく、おそうじロボットや腕時計など、どうやって定価内に収めるのか謎すぎるほど豪華なものもあった。また、バッグやポーチは付録の定番だが、実用性も十分なほど質が高い。今回は昭和の時代から少女漫画雑誌の王道ともいえるシールの付録だが、企画内容次第では、シールであってもバズれることを証明した。
なお、「ちゃお」は漫画の内容から特集記事に至るまで、一貫して女の子の読者向けの誌面を構成している。松平健の起用も、マツケンサンバが再ブームの兆しを見せており、小学生女子の間で人気が高いためという。実際、記者が最近まで池袋のパルコで行われていたマツケンサンバのショップを見に行ったところ、子どもにせがまれてお母さんがマツケンのグッズを買い求める光景を目にした。
小学生女子の目に、マツケンはどのように映っているのだろうか。優しいおじさまなのだろうか。それともかっこよくて頼れる存在なのだろうか。いずれにせよ、マツケンのオーラ、カリスマ性は幅広い世代を引き付けてやまないのだろう。そして、小学生女子の夢を叶えるというブレない編集姿勢があるからこそ、「ちゃお」は大人をも驚かせる企画を連発できるのではないだろうか。