『東京卍リベンジャーズ』松野千冬の存在が物語をより深くする ピュアな心が生んだ感動的な描写

 そう、物語の中盤で目標や自信を失いつつある主人公を助けるのは、いつだってバディかメンターと呼ばれるキャラクターなのである。そういう意味でも、この松野千冬というキャラクターは、同作において最も重要なキーパーソンのひとりだといっていいと思う。

 現在、『東京卍リベンジャーズ』は最終章に突入し(今回のタケミチのタイムリープ先は12年前ではなく10年前だ)、いまのところ千冬の目立った活躍はないのだが、この先、彼が親友を助けるために全力を尽くして戦うのは間違いないだろう。

 あなたにも、タケミチにとっての千冬、あるいは、千冬にとってのタケミチのような、すべてを打ち明けられる大切な“友達”がいるだろうか?

■書籍情報
『東京卍リベンジャーズ(9)』
和久井健 著
定価:495円(税込)
出版社:講談社

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