『ONE PIECE』チートすぎる能力の組み合わせは? ワンピース研究家が考察

 単行本100巻が9月3日に発売され、またひとつ漫画史に金字塔を打ち立てた『ONE PIECE』。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞には全面広告が掲載されたほか、毎日新聞からは『ONE PIECE』とコラボした『毎日世界経済新聞』が刊行、国際宇宙ステーションISSとのコラボイベントも行われるなど、100巻到達を記念するプロジェクトが続々と行われている。

 新章「ワノ国編」も佳境を迎えており、8月30日発売の「週刊少年ジャンプ」に掲載された第1023話では、ゾロとサンジがタッグを組んで戦う姿が見られるなど、手に汗握る熱い展開が続いている。キャラクターたちが力を合わせて戦うシーンは『ONE PIECE』の大いなる醍醐味であるため、本編では描かれていない架空のタッグを想像して一喜一憂するのも、ファンには当然のたしなみといえよう。

 では、日々『ONE PIECE』のことを考えているワンピース研究家の神木健児氏は、どんなタッグを想像しているのか。話を聞いてみよう。

「チート級に強い組み合わせで、特に相性が良さそうなのは、エネルの持つ“ゴロゴロの実”の能力とヴィオラの持つ“ギロギロの実”の能力ではないでしょうか。エネルは雷の速度で移動できますし、ロギア系の能力者なのでまず攻撃がなかなか当たりません。離れた場所に雷を落とすこともできますから、八方4000kmまで視線を飛ばすことができるヴィオラと組めば、遠方の敵を的確に攻撃できるのではないでしょうか。また、ヴィオラは相手の心も読むことができるので、心理戦に持ち込んでも強い。ただでさえ無敵と称されるゴロゴロの実の能力を活かす組み合わせであれば、攻略はかなり困難ではないかと思います。

 バーソロミュー・くまの“ニキュニキュの実”もすごく応用が効く能力で、他の能力との組み合わせでいくらでも化けるタイプです。手のひらの肉球であらゆるものを弾き飛ばす能力で、人の痛みや疲労をも弾き出すことができるため、自分やタッグを組んだ相手に使用することで長期戦に向いています。そして何より自分自身を意のままに瞬間移動できるところが有利に働くのではないでしょうか。フォクシーの“ノロノロの実”は、ビームが相手に当たりさえすればかなり強いので、くまの能力で瞬間移動させてビームを当てて、動きが遅くなったところをやっつけるといった戦法が有効でしょう。もしも敵となれば厄介な組み合わせです」

 上記の2組は、ほとんど“ハメ技”といっても良いくらいの強さが想像できるが、神木氏はさらに悪魔的な組み合わせがあるという。

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