転校生にマウント、覗き見、タイムふろしき悪用……『ドラえもん』のび太のクズっぷりを検証

 『ドラえもん』の主人公で、何をやらせてもダメな少年、野比のび太。ドラえもんが来た理由も、彼が歩んだ不幸な未来のおかげで苦しむ5代目の孫、セワシが運命を変えるためだった。そんなのび太は学業やスポーツは全くできないが、悪知恵には長けている。そんな彼の「ずる賢い一面」を見ていきたい。

タイムふろしきを利用して……

 家のテレビが壊れたことに喜び、「おかあさん、このチャンスにカラーテレビに買い替えましょう」と提案するのび太。おかあさんは、テレビを60度の角度で叩き、見事に直してしまう。

 その後テレビはすぐに故障し、洗濯機も壊れる。もう一度買い替えを訴えようとおかあさんのいる部屋に行くと、「カメラがほしい」と言い出したおとうさんと、夫婦喧嘩をしていた。

『ドラえもん』2巻(小学館)

 見かねたドラえもんは「タイムふろしき」を出し、テレビと洗濯機にかけて新品に変える。その様子を見たのび太は、「これで金儲けできるぞ」「あちこちから古いものを集めてきてさ」と提案。静止役のドラえもんも「あ。そうか。新品にして売ればいいんだ」とノリノリだった。

 結局タイムふろしきをスネ夫に奪われてしまい、それをジャイアンが横取り。2人が使い方を間違えて大騒動になった。(2巻)

 タイムふろしきを見て「金になる」という発想を持ったのび太。まさに、「悪知恵」だろう。

しずかちゃんの交換日記を盗み見

 しずかちゃんと出木杉君が交換日記をしていることに嫉妬したのび太。ドラえもんが封筒に入れた手紙を確認するために出した「透視台と透視シール」を悪用し、交換日記を盗み見することを思いつく。「透視シールと透視台」は透視シールをノートなどに貼ると、透視台で中身が見られるのだ。

 出木杉君のノートに透視シールを貼ったのび太は、一つ一つ透視台で中身を確認していく。宿題を盗み見し書き写したあと、しずかちゃんとの交換日記を見ると、怒りで透視台に落書きをした。

 この透視台は透視シールの貼られた日記に書き写すことができるもので、落書きが出木杉君としずかちゃんにバレてしまう。出木杉君は「特徴のある字だから年賀状を見て筆跡鑑定すれば犯人がわかる」と話し、しずかちゃんと家に入っていく。

 のび太は大ピンチだったが、ドラえもんが透視台の落書きをすべて消していたため、事なきを得た。(23巻)

 嫉妬心があったとはいえ、ひみつ道具を悪用する、ずる賢さが目立った回だった。

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