『ゴールデンカムイ』谷垣とインカラマッの恋の行方は? 刺激たっぷり"オトナの恋愛"を楽しむ
遂に役者は揃った――。それぞれの想い、目的を胸に抱き、杉元一派、土方歳三ら、第七師団は札幌へと向かう。彼らが奪い合う刺青人皮は、残すところ4枚。現時点で圧倒的に不利なのは杉本一派だ。ここからどう挽回していくのかが見ものである。
谷垣とインカラマッの恋
片目を負傷した山猫・尾形百之助も再び姿を現し、"土産話"をニヒルな表情で語った。相変わらず人の心をかき混ぜるのがうまい男だが、未だに彼の目的は明らかになっていない。物語は佳境に差し掛かっているため、いずれは尾形の本心も徐々に明かされていくだろう。
主要人物が勢ぞろいとなったが、個性的なサブキャラクターも忘れてはならない。そして杉元とアシリパの関係だけでなく、谷垣とインカラマッの恋模様も注目だ。
かつて谷垣はインカラマッを警戒しており、彼女に対しては冷たい態度を取っていたようにも思う。二人の関係が縮まっていったのはチカパシと三人で旅を共にしたあたりからだ。
初登場時のインカラマッは表情が読めず、味方なのか敵なのかさえ分からない部分が見られた。確かに鶴見中尉と繋がっていた要注意人物ではあったが、彼女は段々と谷垣に惹かれてしまう。そしてアシリパとウイルクを心から心配していたりと、非常に人間らしい一面を持ち合わせている女性なのだ。
利用目的で谷垣に近づいたはずが、恋に落ちる……。非常にデンジャラスな出会いではあるものの、刺激たっぷりの"オトナの恋愛"といった感じだ。
杉元とアシリパのような少女漫画チック(?)な展開とは違い、ちょっぴりインカラマッの積極性が目立っていたように感じる。ファンの中でも人気の「ラッコ鍋」回は、二人の距離が一気に縮まった思い出深いエピソードだ。やや戸惑いを見せていた谷垣も彼女を受け入れ、後に想いが通じ合うのであった。