乃木坂46は記憶と記録を更新し続ける 結成15周年、“透明な色”から可能性を広げ続けた模索と飛躍の軌跡

 「AKB48さんの公式ライバルとしてスタートしたんだから、乃木坂46は乃木坂46でいいじゃんと考えていました」(『BOUQUET Vol.01』/シンコーミュージック)。

「視野が広がり、グループが良くなっていく」(齋藤飛鳥)

 これは筆者が2015年、乃木坂46にインタビューした際に当時メンバーだった齋藤飛鳥が口にした言葉だ。結成から3年半を迎えていた当時の乃木坂46は、待望の1stアルバム『透明な色』をリリースし、音楽チャートで1位に輝くなど大きな飛躍を遂げていた。

 その一方で、そこに至るまではさまざまな試行錯誤があった。当時エースだった生駒里奈が交換留学生としてAKB48と兼任し、入れ替わりにSKE48の松井玲奈がとして乃木坂46で活動。乃木坂46はAKB48のメンバーである渡辺麻友、小嶋陽菜、指原莉乃たちを迎えたコラボユニット「まゆ坂46」「こじ坂46」「さし坂46」を結成したこともあった。ほかにも5thシングル表題曲「君の名は希望」のPV(2013年/山下敦弘監督)の中で、メンバーへの予告なしで映画『超能力研究部の3人』(2014年)の主演オーディションを行うなど、実験的な企画も立て続いていた。

乃木坂46 『君の名は希望』Short Ver.

 齋藤はこうしたさまざまな模索について、戸惑いがあったことを素直に語ってくれた。ただ「生駒ちゃんの兼任や、小嶋さんとのこじ坂46は、自分たちにとってプラスになることの方が大きかったです」「視野が広がり、グループが良くなっていく」(『BOUQUET Vol.01』より)と言葉を続けた。生駒もこのとき、「“今の形が乃木坂46ですよ”と言われても、まだ“う〜ん、どうだろう”という感じなので」と首を捻っていた。確かにこのときの乃木坂46は、“乃木坂46らしさ”を確立する前夜だったのかもしれない――。

 乃木坂46は、2026年8月21日で結成15周年を迎えた。そして、6月よりグループ史上最大規模となる全国8都市18公演の『乃木坂 46 真夏の全国ツアー2026』がスタートし、8月23日の東京公演(明治神宮球場)でファイナルを迎える。

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