SKRYU、なぜ“笑顔”を追い求めるのか? メジャーアルバム『ザ・ライト』とパワーじゃない勝ち方

「ヒットを出さないとアートもできない」――SKRYUが見つけた“割り切り”

――やっぱり、インディーズの、しかもHIPHOPの環境ってちょっと特殊ですよね。ポップスが強いメジャーのフィールドと比べたら、カルチャーギャップみたいなものがこの先もいろいろとありそうですよね。
SKRYU:うーん。ただ、なんかひとつ思うのは、インディーズでできる人もいるし、メジャーでできる人もいる。僕は両方やってきたわけなんですけど、メジャーっていうのは人を変える環境ではありますよね。自発的にやれる人でも、さらに発破がかかるというか。「やらなきゃいけない」って意識がむちゃくちゃ大きくなっちゃう。だから、インディーズで活動してきて「曲が書けません」って苦しんでいる人は、環境を変えるためにメジャーと契約するっていうのはいい手でもあると思います。単純に、自分に期待してくれる人が増えるので。具体的にいうと、現場に帯同してくれるスタッフの方々の数も多くなる、とか。ふと「あれ、俺みたいな人間にこんなにいっぱい人が付いてくれるってことは、もっとデカいことをしないといけないな」って思うんです。「あかんな、もっと売れないかんわ」とか思ったりしますね。
――自分が作った曲が、たとえば大きなタイアップ曲に選ばれて、どんどん自分の作品が大きなお金を生み出すことになる。自分のアーティスト性と商業性のバランスってどう考えていますか?
SKRYU:やっぱり、自分の作品が広がるチャンスではあるじゃないですか。そこはもう、僕は割り切りたいというか。すごく考えが変わったところでもあるんですけど、ヒットを出さないとアートもできない。
――真理かもしれないね。でも、その狭間にいる瞬間はすごく苦しそうでもある。
SKRYU:ヒットを出さずしてアートがやりたいっていうのは、ちょっとわがままだと思っているので。 だから、やっぱりヒットにこだわりたい。 こんなこと言いながら、自分でも想像できていないんですけど。例えばテレビで歌える曲がある、とか、それを見た地元の友達が居酒屋で湧く、みたいなヒット曲。居酒屋で「あいつ、一緒に飲んだことあるけど酒癖悪いんだよな〜」とか言われたいし。だからもう、決めてるんです。テレビで歌う時はみんなに「乾杯」って感じで歌いたいんです。
――そうなんですか! 今回、まさに「グラスヲカカゲテ」というエモい乾杯ソングが収録されています。
SKRYU:まさにそうです。2、3カ月単位で家にこもって暗い部屋で歌詞を書いてると、人にも会えなくなるし、書いた曲がパッとしないとか、24時間経っても1小節も進まなくて「俺、何しに東京に来たんだろう」とか思ったりする時があるんですよね。そういう時に何がモチベーションになるかって、飲みに誘ってくれる友達なんです。「これ(制作)を終わらせたら絶対、乾杯しに行こうね!」っていう。ふと「あれ、俺ってこんなに曲ばっかり作ってるけど、今誘ってくれた友達と人生のなかであと何回一緒に飲めるんやろな」って思ったことがあって。そうしたら、むちゃくちゃ刺さってきたんですよ。今年30歳になるんですけど、そう思ったら親父もそうだし、久しぶりに会えた友達もそうだし、あと何回一緒に飲めるかわからない。口にはしないけど、「この夜を本当に噛み締めよう」ってマインドになれる曲を作りたくて。それで、「グラスヲカカゲテ」っていう。全国の乾杯の時に、この曲が掛かったら嬉しいですね。
――この曲、音階も”ドレミファソラシド”になっていてめちゃくちゃキャッチーで気持ちいいすよね。
SKRYU:そうなんです。だからグラスを掲げるムーブとともにこの曲のサビが脳みそにビビッと来るんじゃないかと思って。
――アルバムのリリースの後には、アリーナでの2DAYS公演が控えています。
SKRYU:ヤバいですね。楽しくなると思います。2日間ありますけど、セトリは一曲も被りがないんですよ、はい。50曲以上を歌いちぎる予定です。初日の“ピンク”にはシークレットゲストがいっぱいいて、2日目の“セピア“は、まあおそらくひとりでやるだろう、っていう構成で。なので、時間がある人はどっちも来た方がいいなっていう感じですね。
――アリーナを二日間、ひとりで埋めるってことにあたって、特別な思いはありますか?
SKRYU:やっぱりワンマンライブって、リリースとそのキャンペーンとかプロモーションをした後の特大ご褒美だと思ってるんですよ。(チケットが)売れるってすごいことだし、来てくれるみんなも曲を歌ってくれようとすごく頑張ってくれるし、その時の気持ちって絶対忘れちゃダメだし。なので、そのご褒美に向かっていいパフォーマンスをするために、趣味でリハーサルを頑張るみたいな境地です。リリースからライブまでの時間って、自分を成長させるいちばん大事な時期だと思っていて。本当に、ここがいちばん大事なんですよね。一回通してリハをした時に、粗があるのをどんどん洗っていって、「ここのMC、もっといいやり方があるんじゃないか?」とか、ライブを“育てて”いくんです。ライブって突然起こったハプニングがよかったりするじゃないですか。それもいいんですけど、俺はここまでガチガチに固めていくぞっていう。
――そうやってライブや制作に向き合っていくなか、日々の生活習慣で変化したことってありますか?
SKRYU:最近、朝になめこ蕎麦を作っています。制作中に近所の蕎麦屋さんに通っていたんですよ。そうしたら調子がよくて。肉とかを食ってたら血糖値が爆上がりしちゃうんで、蕎麦だとちょうどいいんですよね。それで、朝ないし夜に自分で麺つゆを作るんです。醤油と砂糖とみりんに、ちょっとお酢を入れたらはっきりした味になる。で、なめことエノキと蕎麦を茹でて食べるようにしたらすごい調子がいい。夏だけど、朝にあったかい蕎麦を食べてます。たまにやってみたらいいと思います。すごくおすすめです。
――実践してみます! 今はライブに向けてワクワクな感じですかね?
SKRYU:むちゃくちゃ多忙なぶん、全部ワクワクして、楽しんで取り掛かろう、みたいな気持ちです。生みの苦しみを吐きだしたから、楽しく取り組むためにどうしようかなって。もっと幅広い年齢の方にも自分のライブを楽しんでもらいたいですね。
■リリース情報
Major 1st Full Album『ザ・ライト』
発売中
販売URL:https://skryu-official.lnk.to/TheLight_CD
配信URL:https://skryu-official.lnk.to/TheLight
初回限定盤(CD+BD)
7,777円(税込)/WPZL-32304
仕様:三方背BOX、デジパック、豪華ブックレット
通常盤(CD)
3,500円(税込)/WPCL-13780
仕様:CD、ブックレット
※CD収録曲は全形態共通
<トラックリスト>
01. ハヤスギテミエナイ (feat. サーヤ)
02. キラキラ・ドッパミン・ジュッジュワー
03. スキット
04. ウォーター・メロン
05. カップリング
06. マッパ・ノ・オウサマ
07. ウルフ・マン
08. ゼクシィ・ガール
09. イッツ・ア・ニューデイ (feat. MONKEY MAJIK)
10. グラスヲカカゲテ
11. イレブン・バック
■公演情報
『SKRYU Super Live 2026 「The Light」』
PINK -Moonlight Paradise- with Secret Guests
2026年8月29日(土)OPEN 16:30/START 18:00
ぴあアリーナMM
SEPIA -Midnight Rendezvous-
2026年8月30日(日)OPEN 15:30/START 17:00
ぴあアリーナMM
<チケット>
一般発売中:https://eplus.jp/sf/word/0000142668
SKRYU オフィシャルサイト:https://skryu.bitfan.id/
X: https://x.com/skryu_des
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