SoulJa、シングルファーザーとしての日々 「複雑な気持ちはあった」ーー新曲に込めた娘たちへの愛と子育てのリアル

SoulJa、シングルファーザーとしての日々

娘たちに伝える“ヒップホップ”からの教え

SoulJa

――SoulJaさんはこれまでの人生のなかでヒップホップ、ひいては音楽からさまざまなことを受け取ってきたと思います。それを子どもたちに受け継いでいきたい気持ちってあったりしますか?

SoulJa:もちろんありますよ。たとえばヒップホップって、そこにあるものを使って新しいものを生み出す音楽だったりするじゃないですか。バンドだと楽器が必要だけど、MCはマイク1本で表現ができるし、ターンテーブルを使ってループを作り、その場でビートを生み出せるわけで。僕自身、そうやってトラック作りを始めて、今に至っている。そのおもしろさ、大切さは、子どもたちにも伝えたいなと思います。日常のなかで「これが欲しい」「あれが欲しい」って子どもは言うわけですよね。そこですぐに買ってあげることは簡単だけど、そうではなく「想像力を使って今ここにあるもので何かを作ってみるのはどう?」って言ってみたりとか。そういうことはよくやってます。

――実際、お子さんたちはそこで新たなものをクリエイトしているんですか?

SoulJa:それぞれやっていますよ。下の子は音楽が好きだから、いろんなものをポコポコ叩いて音を奏でたりとか、上の子は今あるものを自分なりにアレンジしてかわいい洋服を作ったりしていますし。

――素敵ですね。ちなみにお子さんは、SoulJaさんのことを実際に“ダディ”と呼んでいるんですか?

SoulJa:そうです。一度「お父さん」って呼ばれたことがあったんですけど、「ノー! “ダディ”だよ」と伝えて(笑)。ちょっとかわいいイメージなんですけどね、中学、高校くらいになるとみんな“Dad”って言ったりするから。“Daddy”はちっちゃい子が使う感じかな。僕自身は自分の父親のことを“親父”って呼んでいますけど、いつか娘にも“親父”って呼ばれたりするのかな。そうなったら泣いちゃうかも(笑)。

――今回の楽曲のタイトルになっている「Guess what?」というフレーズも日常的によく使われているんですか?

SoulJa:使っています。意味的には、「ちょっと聴いて!」とか「知ってた?」、「そういえば」みたいな感じかな。家では娘に「Guess what?」って投げかけると、「I love you」って返してくれるんです。それがもう口癖になっているというか。学校から帰ってきて、ちょっとシュンとしているときに「どうしたの?」って聞くのではなく、「Guess what?」「I love you」のやり取りをすることで落ち着く感じもあって。だから、このフレーズは今回どうしても使いたかったんですよね。

SoulJa

――トラックもすごく素敵でした。しんみりしないサウンドスケープがこの曲のキモだと思いますけど、でも、1曲のなかに緩急がつけられていることでエモーショナルになる瞬間もあったりして。

SoulJa:明るいトラックにしたかったんです。パーティーソングまではいかないけど、カラダを揺らせるトラックで、僕が持っている前向きな感情をしっかり伝えたかった。最後のサビ前はグッと落としてピアノのアルペジオにしているのは、僕の曲にアルペジオのイメージが強くあるらしいということを知ったから。あのパートがあるから、最後のサビがより映えますしね。

――トーンを落としたパートで歌われているのは、お子さんたちへの手紙のようなニュアンスがありますよね。

SoulJa:そうですね。普段から子どもたちには、こういうことをちゃんと伝えてますよ。こうして形にして残しておけたことは、すごく良かったと思います。

――お子さんたちにも聴いてもらいました?

SoulJa:はい。下の子は音源を聴きながらサビのところでコールアンドレスポンスしてくれました。上の子は「ふーん、いいと思うよ」って。「お、これはいい反応だ!」と思いました(笑)。

――久々の新曲、たくさんの人に聴いてもらいたいですね。

SoulJa:そうですね。SoulJaに対して、みなさんがどんなイメージを持っているかはわからないけど、これが今のリアルな僕ですから。それをちゃんと楽曲に落とし込めたのはすごく良かった。僕はここからも娘たちと一緒に、僕らの答えを探していこうと思います。みなさんにとってもこの曲が、それぞれの家族のなかでの答えを探す、ひとつのきっかけになってもらえたらすごく嬉しいですね。ぜひ、いろんな方に聴いてもらえたら。

――このあと、さらなる新作も届くことになるようですね。

SoulJa:はい。新しいEPを今年中には出したいなと思っていて。あとは、自分がプロデュースさせてもらってる素晴らしい女性ボーカリストの方の曲も、近いうちにリリースできることになると思います。

――来年はメジャーデビュー20周年のタイミングですから、精力的な活動が見られそうですね。

SoulJa:はい。個人名義としてはしばらくリリースがなかったですけど、そういう時間があったからこそ、今やっと表現できるものもあると思うんですよ。みんなが「え!?」って思うようなおもしろいアイデアもいっぱいあるので、それをここからどんどん出していけたらなと思ってます。プライドを持って、自分にできることを真剣にやっていきたいですね。音楽で頑張っていきますよ、娘たちのためにも。

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