SoulJa、シングルファーザーとしての日々 「複雑な気持ちはあった」ーー新曲に込めた娘たちへの愛と子育てのリアル

SoulJa、シングルファーザーとしての日々

「うちの子はTHE CHERRY COKE$の曲をたまに歌ってます(笑)」

――子育てと音楽の両立はどうですか? 大変なところもあります?

SoulJa:自分なりに上手くやろうとはしていますけどね。子どもを学校に送り出したあとの9時くらいから、迎えに行く17時くらいまでが音楽に集中できる時間になっていて。昔と比べたらものすごく健康的な生活(笑)。朝もちゃんと早く起きられるようになったし、そこは子どもたちに救われたと感じている部分ですね。ただ、パッと曲のインスピレーションが沸いたとしても、すぐに曲作りに移行できないこともあるわけですよ。「いや、今は晩メシを作んないと!」とか「洗濯しないと!」みたいな(笑)。そういうときは、とりあえずボイスメモに録音しておいて、子どもたちの様子を見ながら「よし、ごはん作った。洗濯機、回ってる。子どもたちはご飯食べてる。OK、OK!」って言いながら、一瞬だけピアノの前に座ってバババーってメロディを作ったりして。

――せっかく降ってきたイメージは逃せないですもんね。

SoulJa:そうなんですよ。たまに頭で覚えてるから大丈夫だと思っていたら、あとになってすっかり忘れてることもあったりして。「クソ!」みたいな(笑)。こういう言葉遣いも気をつけようとはしているんですけどね、つい出ちゃう。それもまたリアルではあるんですけど(笑)。日常のなかでストレスが溜まったりすると、作る曲がアグレッシブになったりとかもして、そういうのもおもしろいですけどね。

――感情に直結した表現ができる音楽があることで、バランスが取れている部分もあるんでしょうね。

SoulJa:それは絶対にあると思う。「めっちゃトラップじゃん!」「ここはシカゴかよ!」みたいな曲が生まれるときは、何かしら溜まっていることがあるときでしょうし。でも、そこは子どもが生まれる前から変わらないところで。そもそも人間って、みんなそうじゃないですか。かわいらしいアイドルさんでもストレスが溜まるときはあるでしょうし、ハードな見た目のあんちゃんでも寂しくなるときだってあるわけで。みんな、何らかの手段で上手くバランスを取っていくしかないっていう。それが僕にとっては音楽だったということなんだと思います。

――日常のなかでお子さんの言動から学びや気づきを得ることも多いですか?

SoulJa:いろいろあります。子どもって、すごく強いんですよ。今の状況のなかでツラい経験をさせてしまっている部分もあるとは思うんですけど、子どもたちはすごく前向き。僕は彼女たちを励まそうと頑張っているけど、逆に励まされることもすごく多いんですよね。「子どもってすごいな」って、めちゃくちゃ刺激をもらってます。音楽に関してもいろいろ気づきをもらってますよ。上の子に制作途中の曲をたまに聴いてもらうことがあるんですけど、そのときのリアクションで「あ、この方向で大丈夫だな」と気づかせてもらえるというか。

――ジャッジは厳しめなんですか?

SoulJa:うん、結構厳しい。「このピアノはいいじゃん」って褒められたときは、「あ、はい。ありがとうございます!」みたいな(笑)。そうやって楽しくやってます。子どもたちといろんな音楽を一緒に聴くのも刺激になりますしね。うちでは食事のとき、最初にテーブルについた人から自分の好きな曲を流せるルールなんですよ。たとえば、最初に下の子が『ブルーイ』の曲を流したら、次に上の子がビリー・アイリッシュを流す。で、僕は「そうきたか。じゃあダディはこれで」って言いながらPay money To my Painを流す、みたいな(笑)。

――あははは。いいですね、子どもに忖度しない感じが(笑)。

SoulJa:子どもたちの聴きたい曲も尊重しつつ、僕も自分が聴きたい曲をちゃんと選ぶという。そうすれば、子どもたちの音楽知識の幅も広がりますからね。僕が聴かせた結果、うちの子はTHE CHERRY COKE$の曲をたまに歌ってます(笑)。

――めちゃめちゃいい環境ですね。

SoulJa:それが正しいかどうかはわからないけど、ひとつのあり方としてはいいのかなと僕は思ってます。

――子ども扱いするのではなく、ある種、対等に接していくことで、大人が忘れてしまっている、子どもならではの視点に気づくことも増えたりしますもんね。

SoulJa:だから僕もいろんなことをフレッシュな視点で見れるようになったところもあって。ハッとさせられることは多いかな。公園に行ったりすると枝を集めて妖精さんのお家を作ったりとか、歯磨きのときに変な声で適当な歌を歌い出したりとか、めちゃくちゃクリエイティブでフリースタイルなんですよね。

――かと思えば、ふとしたときに大人っぽいこと言い出したりすることもありますし。

SoulJa:ありますね。たとえば、自分がちょっとテンパっているとき、自分ではその感情を表に出していないつもりなのに「ダディ、大丈夫?」と言ってくれたりして。そういうときは、それに気づかせてしまったことに反省しつつ、「ごめん、落ち着くね。ありがとう」ってちゃんと伝えるようにしていますね。自分のことをすごく見てくれていることが本当にありがたい。でも、だからこそもっと気をつけなきゃいけないことがあるなと思います。

――SoulJaさんのアーティストという職業については理解してくれていますか?

SoulJa:理解してくれているとは思います。上の子は年齢的にちょっと恥ずかしそうなところもありますけどね。学校で友達に僕が出てる「THE FIRST TAKE」とかCMを見たって言われるみたいで(笑)。でも、そこはちゃんと会話をして、「これがダディの仕事だし、仕事を頑張ればみんなでディズニーランドにも行けるからね」って。そうすると「うん、わかった」って言ってくれますね。

青山テルマ feat. SoulJa - そばにいるね / THE FIRST TAKE

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