20th Centuryが示したステージへの並々ならぬ情熱 V6・少年隊・光GENJIの名曲披露、往年の名演出も

3人が未来へ示した“トニセンの現在地”
本編最後を飾ったのは未音源化楽曲「君は何する人」。ステージを左右に大きく移動しながら、すべての人の存在を優しく見つめるように言葉の一つひとつを丁寧に歌い上げていく3人。柔らかな表情で客席やお互いを見つめる姿が印象的だった。
アンコールでも、温度の高いステージが繰り広げられた。長野・井ノ原によるユニット“ながのーず”の楽曲「俺たちの長野博」では博コールが巻き起こり、おなじみの坂本のソロ曲「Shelter」では、激しいロックボーカル、エッジの効いたダンスとまだまだ唄い踊る3人。そんな彼らに、客席も大歓声とペンライトの波で応えていきボルテージは最高潮に達した。

最後にひとりずつファンへ挨拶が贈られた。井ノ原は「ありがとうございました。いろんな曲をやらせていただきました。去年11月からV6のサブスクも解禁されて、自由に曲が聴けるようになりました。でもまだまだCD、レコードじゃないと聴けない曲もいっぱいあって、そういう僕らが好きな曲をどんどんやっていけたらいいなと思っております。懲りずに続けていきますんで(笑)、お互い健康で、心と体を大切に、共にワーキャーしていきましょう!」と笑顔で語る。
長野は「皆さんの空気を読む力、そして乗せ上手な力。そういうところ、本当に大好きです。ありがとうございます。コンサートなのか寸劇なのか……いや芝居です(笑)。皆さんあってコンサートが成り立っているんだなと毎回感じております。来年、トニセン30周年になります。これからも皆さんと一緒に歩んでいけたら嬉しいなと思っております。これからもトニセンをよろしくお願いいたします!」と愛情たっぷりに告げた。
坂本は「今日初めてトニセンのコンサートをご覧になった方は、途中から『私は何を観ているのかな?』ということがあったかもしれませんが(笑)これが我々のライブ。とはいえ、初めからやっていたわけじゃなく、いつしか『誰が飛ぶ?』『長野くんが飛ぶ?』『どうやって飛ばそう?』という呪縛から逃れることができず、毎回ライブをやっているんですが……途中から普通にライブをやることもできたと思うんです。でも、できない理由がひとつありました。それは、こういうライブを楽しんでいる皆さんがいらっしゃったからです(笑)。責任を取って、最後まで僕たちを看取ってください!」と笑いを交えながら、ファンと未来の約束を交わした。
この日の最後の曲は「僕たち3人にとっても、6人にとっても、そして皆さんにとっても大事な曲だと思っております」という坂本の言葉から始まった「トビラ」。トニセンが作詞したV6「over」のアンサーソングとして、V6のラストアルバム『STEP』に収録された楽曲で、ラストツアーでは披露されなかった一曲だ。6人のメンバーカラーがライティングされるなか、トニセン3人の優しくも力強いボーカルが会場を満たしていく。ライブを締めくくった〈あの日夢を見た 未来の続きをこれから始めよう〉という歌詞は、過去を抱きしめながら未来へ力強く歩んでいく“トニセンの現在地”をあらためて示すようだった。
終始ハードに唄い、踊り続けた2時間強。大人の洗練されたパフォーマンスの端々に、音楽とステージへの並々ならぬ情熱を感じさせるライブだった。
自分たちの歩んできた道、愛してきた音楽にあらためてスポットライトを当て、新しく命を吹き込むという強い意思。常に独自性を模索し、さまざまな先鋭的なミュージシャンとのコラボレーションによって新たな音楽を生み出す貪欲さ。何よりも、目の前のファンを喜ばせたいというアイドルらしさがあった。来年30周年を迎えるトニセン。その情熱の行く先が楽しみでならない。


























